( ´_ゝ`)魔王が世界を征服するようです
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:21:01.22 ID:dW5H+Lrf0
- 携帯にやさしくない追加キャラ紹介
【No,16】== == == == == == == == == == == == == == ==
== == == == == == == == == ==
‖ _ __ _
‖ 〈>´ `くノ
‖
〈((リノ)))i iヽ 系統 : 魔物(ノーマル)
‖ l从・∀・ノ!リ人 レベル : 22
‖ ⊂)丕⊂))ヽ∩ 年齢 : 8
‖ 〈/_|j_ゝ(( ノノ 出現場所 : AA長編湿地帯
‖ ∪∪ 攻撃性. : 攻撃的
‖
‖ 備考 : ○○者とついているが特に兄者と兄弟なわけではない
‖ 産まれてすぐの時に、魔物狩りに一度あっていて、
‖ その時にフーの親に助けられ、あの集落で過ごしはじめた。
┏━━━━━━━━┓┏【装備】━━━━━━━┓┏【スキル】.━━━━━━━┓
┃ 妹者 .┃┃Е(無し).
┃┃ひっかき ┃
┠────────┨┃Е(無し). ┃┃心にくる無邪気な一言 ┃
┃HP 140/140 ┃┃Е普通の服 ┃┃ ┃
┃MP 60/60┃┃Еレザーブーツ. ┃┃ ┃
┃MR 20%
┃┃Е銀のチョーカー ┃┃ ┃
┗━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━┛
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:22:19.23 ID:dW5H+Lrf0
- 【No,17】== == == == == == == == == == == == == == == == == == == == == == ==
== ==
‖
‖ ∧∧ 系統 : 魔物(獣人)
‖ (゚A゚* ) レベル.
: 25
‖ | ヽ .年齢 : 6
‖ (UU,,,)〜 出現場所 : AA長編湿地帯
‖ 攻撃性 : 非攻撃的
‖
‖ 備考 : 一般的な獣人。つーと同じく人型と獣型と変身できる。
‖ 物凄い力が強い。
‖ びっくりしているドクオではない。
┏━━━━━━━━┓┏【装備】━━━━━━━┓┏【スキル】.━━━━━━━┓
┃ のー ┃┃Е爪
┃┃ひっかき ┃
┠────────┨┃Е(両手装備) ┃┃絞める ┃
┃HP 230/230 ┃┃Е普通の服 ┃┃溜める ┃
┃MP 20/20┃┃Еレザーブーツ. ┃┃ ┃
┃MR 10% ┃┃Е金の鈴
┃┃ ┃
┗━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━┛
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:23:34.67 ID:dW5H+Lrf0
- 【No,18】== == == == == == == == == == == == == == == == == == == == == == ==
== ==
‖
‖ 系統. : 魔物(獣人)
‖ ∧∧
レベル. : 15
‖ ミ*゚∀゚彡 年齢. : 5
‖ 〜ミ,,,,,,,,,ミ
出現場所 : AA長編湿地帯
‖ 攻撃性 : 攻撃的
‖ 備考 : 一般的な獣人。人型と獣型ではなくて、人獣混合型。
‖ なつっこい性格で、いつも妹者やのーの後ろをくっ付いている。
‖ 家族が死んだことをまだちゃんと理解していない
┏━━━━━━━━┓┏【装備】━━━━━━━┓┏【スキル】.━━━━━━━┓
┃ フー. ┃┃Е爪 ┃┃ひっかき ┃
┠────────┨┃Е(両手装備) ┃┃噛み付く ┃
┃HP 120/120 ┃┃Е毛皮
┃┃じゃれる ┃
┃MP 10/10┃┃ ┃┃噛み付く
┃
┃MR 10% ┃┃Е金の鈴 ┃┃じゃれる ┃
┗━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━┛
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:25:26.23 ID:dW5H+Lrf0
-
玉座に座りながら兄者は考えていた。
これからのことも、であるが、何よりも今は彼女らのことについてである。
多々居た子供らは、他の魔物の集落に押し付――引き取ってもらえたのだが、
どうしてかこの3人だけは兄者から離れようとしなかったのだ。
そうしてこうして、現在兄者は玉座に座りながらも、魔物によって埋まっている。
( ´_ゝ`)「……重い」
膝の上にはつーが丸まっていて、
つーの上にはのーが同じ格好をして眠っている。
フーにいたっては兄者の頭にへばりつくようにして寝ているため、玉座に寄りかかることもできない。
妹者は兄者の隣に座って、兄者の腕を抱きしめながら眠っていた。
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:28:01.01 ID:dW5H+Lrf0
- 色々あった後だから、疲れているのもわかる。
だが、何もこんな集団で寝なくても良いじゃないか。
俺だって疲れてるんだよ。いろんな意味で。と兄者は静かに溜息をついた。
(´<_` )「よう」
そこへ、弟者がノックも挨拶も無しに入ってくる。
入ってきてそうそう、弟者は口元を奇妙に釣り上げて、鼻で笑った。
(´<_` )「随分板についてるじゃないか、幼稚園の先生」
(;´_ゝ`)「うるさいなぁ、すっげー懐かれて困ってんのよ」
(´<_` )「脳内小学生並だから、レベル的に合ってるんだろ」
(#´_ゝ`)「あんだと?おまえなんかなあ、おまえなんかなあ、おまえなんかなああああ」
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:29:49.35 ID:dW5H+Lrf0
- むっとした瞬間に、思ったよりも声が出ていたらしい。
兄者にへばりついていた魔物たちが、一斉に「うーん」と起きだした。
(´<_` )「おまえなんか、なんだよ」
(#´_ゝ`)「レベル5のくせに!」
弟者はわざとらしく肩をすくめてみせた。
そういうことはレベル5に勝ってから言ってみろ、と言われているようで、兄者は憤慨した。
( `_ゝ´)フォォォォォォ
もしも子供らがいなければ殴りかかって、
暫くの間立ち直れないほどぼこぼこにされただろうから、
兄者にとって良かったのかもしれない。
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:32:24.95 ID:dW5H+Lrf0
- l从っ∀-ノ!リ人「……いつの間にか寝てしまってたのじゃー」
( ´_ゝ`)「お、やっと起きたか。
こんなとこで寝てたら風邪ひくから、部屋に行って寝ような」
妹者の頭を撫でる。
するとのーも頭を出してきたので、そっちも撫でる。
つーが頭突きしてきた時には、思いっきりでこぴんをしてやった。
( ´_ゝ`)「弟者、部屋の準備ってもう出来てるよな?」
(´<_` )「何で俺に聞くんだよ、頼んだヤツに聞けよ。出来てるけど」
城のどこの部屋か弟者が説明する。
じゃあそこへ行こうか。と促したら、妹者がぎゅっと兄者のローブを掴んだ。
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:34:47.17 ID:dW5H+Lrf0
- l从・д・ノ!リ人「嫌なのじゃ」
(;´_ゝ`)「ん?」
l从・д・ノ!リ人「嫌なのじゃ、1人になりたくないのじゃ」
( ´_ゝ`)「ああ、1人じゃないよ、ちゃんと3人一緒の部屋だから……」
l从;д;ノ!リ人「嫌なのじゃ!離れたくないのじゃ!
……こわいのじゃ……」
ミ*゚∀゚彡「ヒャー」
(*゚A゚)「………」
「兄者」と呟いて、ローブに顔を埋める。
のーもフーも、同じように兄者のローブを引っ張った。
子供たちだけでは、ハンターを前に無力だと思い知らされた。
だから、子供らだけでいるのは怖い。
周りを3人に固められて、兄者は困惑する。
(;´_ゝ`)「城の中は怖くないよ、怖い人間なんか……」
いないからね。と言おうとして、出来なかった。
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:37:53.11 ID:dW5H+Lrf0
- 城の中にも人間が居る。
兄者が知っている限りで、2人も。
1人はどこへ行ったのかわからないが、もう1人は非常に危険な男だ。
低レベルのこの子らでは、何かされたら手も足もでないだろう。
モライドのことを思い出して、兄者はそっと目頭を押さえた。
( ´_ゝ`)「よし、それじゃ、みんなで寝ようか」
l从・д・ノ!リ人「……できるのじゃ?」
( ´_ゝ`)「俺のベッドは4人いたって広いくらいだからな。
それなら怖くないだろう?」
l从・∀・*!リ人「……うん!」
(*゚∀゚)「おとまり会だな!」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:39:51.00 ID:dW5H+Lrf0
- 喜ぶ3人にまざって、つーも一緒に喜んでいた。
完全に一緒に来る気でいる。
確かに。周りが何百歳とか、そんな年齢の魔物ばかりに
15歳が混ざっているのだから子供と言えば子供だが。
(;´_ゝ`)「おまえは自分の部屋で寝ろ!」
(*゚∀゚)「だが断る!」
そうして、5人で一緒に寝ることになったのだ。
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:41:53.93 ID:dW5H+Lrf0
-
広いベッドの上に4人が寝そべって、でっかい子供が兄者の足元で丸まって。
すやすやと眠りについた頃に、兄者はひっそり溜息をついた。
(;´_ゝ`)(あーあ、女の子に囲まれて寝るっていう目標は達成できたけど、
何か違うんだよなぁ)
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:43:27.76 ID:dW5H+Lrf0
- 全員子供だ。まだまだ体が未発達な、子供だ。
5歳と6歳と8歳。
法律なんかない魔物の間でも、手をだしたら完全に後ろ指差されるだろう。
それに子供は好きだが、性的な意味ではない。
1人はそこそこ成長しているが、それでも脳内は完全に子供だ。色気のいの字もない。
( ´_ゝ`)(まー、あと10年もすれば、きっとみんな可愛い娘に育つだろうし、
100年も経てば立派な女性になるだろうしなぁ……)
そこまで思って、兄者は眠りについた。
のだが。
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:46:14.39 ID:dW5H+Lrf0
- (;-_ゝ-)「う……うう……うー………」
(;´_ゝ~)(な、なんだ?)
真夜中に刺激を感じて目が冴えてしまった。
ゆったりではあるのだが、股間を柔らかいものがずっとぐいぐいと押している。
振り払おうと足を動かして、それの正体に気付いた。
(*-∀-)「ヒャーン、アヒャー」
つーが兄者の腰から足にかけてべったりと張り付いているのだ。
時折わき腹を頭でぐいぐいと押している。
獣型の子供によくある、あまえた時の行動を、寝ながらしている。
別にそれだけだったら「ああ可愛いなぁ」で終わったのだが、
問題は肉球の部分で、兄者の股間をもみもみと押していることだ。
(;´_ゝ`)(ええ……ちょっ……)
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:48:57.82 ID:dW5H+Lrf0
- 母親の乳を出しやすくするためにする行動。
それが甘えた時に名残として出てくる。
(;´_ゝ`)(ああっ、いい加減にしろ!)
振り払おうと、つーがひっついている足をばたつかせる。
体を起こして引き剥がそうかとも思ったが、
右腕も左腕も枕にされているため、上手く身動きが取れないし、
無理に動かして起こしてしまうのも忍びない。
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:48:03.44 ID:ZPb8sw76O
- 猫がよくやる手をグッパグッパするやつか?
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(>>26 yy):2009/05/17(日)
21:50:33.56 ID:dW5H+Lrf0
- (;´_ゝ`)「く……ハァ……ハァァ……」
だから兄者は必死に刺激に耐えていた。
今いってしまったら、それはそれで問題なのだが、
そこまで到達できないほど緩やかな刺激なので、余計辛い。
(;´_ゝ`)(うう……肉球が気持ち良くてやばい……)
もっと別なシチュエーションでこれをやってほしかった。
そう思った矢先、胸をざらりとしたもので撫でられて、兄者は総毛立った。
何とか飛び跳ねるのは堪えれたが、一瞬顔が(;☆皿○)こんな風になってしまう。
(;~_ゝ~)(こ、今度は何なんだよもー……)
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:53:45.14 ID:dW5H+Lrf0
- さらさらとした毛並みが胸の上を滑る。
ざらりとした舌が、舐め取る。
(;~_ゝ~)(フー!?)
一緒に寝ていたと思ったフーが、いつの間にか胸の上、しかも服の中で寝ていたのだ。
道理で息苦しくて、重いと思った。
ミ*-∀-彡「オカーヒャン……オトーヒャン……」
そう呟きながら、ペロペロと胸を舐める。
そんな幸せそうな夢を見ているのに、
邪魔するなんて極悪非道なこと出来ないじゃないか。
(;~_ゝ~)「ハァハァ……ハァハァハァ……」
(;~_ゝ~)(あ゛ー!もうっ!なんだかなぁ!)
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:57:05.56 ID:ZPb8sw76O
- なんだかなぁwwwwwwwwww
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:58:22.89 ID:dW5H+Lrf0
- さて、子供は朝が早い。
特に休日の朝は早い。時には、にわとりを起こすことさえする。
そんな子供に、親は振り回されるものだ。
もっと時間があるのだから寝ていたい。なのに、
子供はきゃっきゃきゃっきゃと家中を駆け抜け、
まだ朝も薄暗いうちに「どっか行こうよ〜〜!」と布団から叩きだされる。
魔物も、根本的なところは人間と同じだ。
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
21:59:47.65 ID:dW5H+Lrf0
- きゃっきゃと朝っぱらから部屋の中を走りまわられて、兄者は若干いらついていた。
子供の声は高いから頭に響くし、
この広いベッドをトランポリン代わりにして飛び跳ねるものだから、落ち着いて寝られやしない。
ちらりと時計を見たら、いつもならまだまだ寝ている時間だ。
その上、昨夜は誰かさんのせいで十分眠れなかった。寝たりない。
「う゛ー」と呻いて、うつ伏せになり、枕に顔を沈める。
l从・∀・ノ!リ人「あ、兄者ー!起きたのじゃー!」
(; _ゝ
)(寝てる、寝てる、まだ寝てるから)
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:02:17.14 ID:dW5H+Lrf0
- 動いたのに気付いた妹者が、布団を剥がす。
兄者は外気の冷たさに、芋虫のように丸まった。
l从・∀・ノ!リ人「兄者ー起きるのじゃー!なー!」
揺さぶられようが頼まれようが、
良い気分で寝ているのだから動きたくない。
妹者があまりにも服を強くひっぱるから、下半身が丸出しになったが気にしない。
つまらなさそうに口を尖らした妹者に、フーがやはりキャッキャと声をかけた。
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:05:26.99 ID:dW5H+Lrf0
- ミ*゚∀゚彡「セーケン! テニイレタ!」
l从・∀・ノ!リ人「聖剣?」
ミ*゚∀゚彡「モライド ニ モラタ!」
(*゚∀゚)「お、エクスカリバーごっこしようぜー」
ミ*゚∀゚彡「エクスカリバー?」
剣と言っているが本物ではない。
少しぼこぼこした丸い刀身で、切っ先から少し手前がもっこりと太さを増している。
子供らにしてみれば剣のおもちゃだが、実際はただの大人の玩具だ。
首を捻るフーの手から、つーが「セーケン」を預かる。
つーは振りかぶると、兄者に向かってありったけの力で投げる。
( ゚_ゝ゚)「ふぎゃあああああああああああ!!!」
勢い良く、兄者の尻に突き刺さった。
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:07:31.69 ID:dW5H+Lrf0
- (;*゚A゚)「さすがつーはん!遠くから投げてもすごい命中率やわ!」
l从・∀・*リ人「すごいのじゃー!かっこいいのじゃー!」
(;゚_ゝ゚)「ふぉっ!ふぉっ!」
ミ*゚∀゚彡「マオーヒャン ヘンナワライカタ-」
つーはベッドの上に飛び乗ると、
兄者の尻からはみ出た柄頭を足で踏み
(;゚_ゝ゚)「ひぎゃっ」
(*゚∀゚)「これを引き抜けたヤツが勇者だ!」
と言って、子供たちを指差した。
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:12:18.01 ID:dW5H+Lrf0
- l从・∀・ノ!リ人「一番手!妹者いっきまーす!」
妹者は柄を握り締め、全力で引っ張った。……ように見せかけた。
抜こうとしても抜けない。そういう演技をしてみせたのだ。
(;゛_ゝ゛)「あ゛っあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
l从・∀・ノ!リ人「駄目だったのじゃ。妹者は勇者になれなかったのじゃ〜」
ぴょんと降りた妹者と入れ違いに、のーがベッドに飛び乗る。
そうして妹者と同じように柄を握り締め、
(*゚A゚)「二番手!のーいきます!」
(;゛_ゝ゛)「あ゛っあ、あ゛っ!ぐっぐりぐりしちゃ、らっ、あめえ!!!」
しかし、やはり抜かない。
散々捏ねくり回した後で、妹者と同じようにベットから飛び降りた。
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:14:39.68 ID:dW5H+Lrf0
- (*゚A゚)「いやー、わいも無理やったわー」
ミ*゚∀゚彡「ツギ フーノバン!」
フーは柄を握ると、ひくひくと震えている兄者から思いっきり引っこ抜く。
思わず兄者は「あひぃ!」と叫んだ。
ミ*゚∀゚彡「ヌケタ!」
(*゚∀゚)「おめでとう、フー!おまえが勇者!」
l从・∀・*リ人「うらやましいのじゃー!」
(*゚A゚)「さすがフーや!すごいわ!」
ミ*゚∀゚彡「エヘヘ」
3人は勇者を讃えた。
フーは嬉しそうにしている。
その背後で、下半身丸出しの魔王が
薄暗いオーラを放ちながらゆっくりと体を起こした。
(# _ゝ )「………おい?」
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:18:06.85 ID:dW5H+Lrf0
- その中心は完全に勃ち上がっている。
他意があったわけではなく、朝っぱらからこんなことをされた為である。
(*゚∀゚)「あ、魔王が怒ってる」
l从・∀・*リ人「怒ってるのじゃー」
ミ*゚∀゚彡「オコッテルオコッテル」
(#´_ゝ`)「ふざけんな!!!」
怒ってることさえ笑いの種にしていた子供らに兄者は大声で怒鳴る。
その様子が普段のふざけた兄者とかけ離れていて、子供らは一瞬で沈黙した。
再び言うが、下半身は丸出しである。
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:21:40.38 ID:dW5H+Lrf0
- (#´_ゝ`)「人で遊ぶんじゃない!こんなふざけたものなんか使って!ばかにしてんのか!」
兄者はフーから「セーケン」をひったくると、ゴミ箱に勢いよく投げ捨てる。
ガコン、という音にすら、子供らはびくりと震えた。
ミ;T∀T彡「ウー……ヒャーン」
l从・д・;!リ人「………」
(*゚AT)「………」
(#´_ゝ`)「……子供だからって、泣けば許されるとでも思ってんの?」
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:23:03.11 ID:dW5H+Lrf0
- ミ;T∀T彡「アヒャーン……オトーヒャン……オカーヒャァァン!!」
(;*゚∀゚)「フー、大丈夫だから!なっ!」
ミ;TдT彡「カエリタイ……オカーヒャンニ アイタイ……!」
(;*゚∀゚)「フー、泣くなって!」
泣き叫ぶフーにつられて、我慢していた2人もぼろぼろと泣き始めた。
お父さん、お母さん、と次々にこだまする。
あまりに大きな声なので、途中で
(´<_` )「騒々しいな、何があったんだ」
と、弟者がひょっこり顔を出した。
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:24:30.91 ID:dW5H+Lrf0
- 3人は弟者のもとへ、わらわらと走っていく。
「おーおーどうしたどうした」と弟者は3人の頭を撫でつつ気のない声を出して、兄者を見る。
(#´_ゝ`)シャーッ!!
ベッドの上に仁王立ちになっている兄者が居た。
弟者はその兄者の顔を見て、そのまま下まで眺める。
途中で視線が引っかかった。
(´<_` )「うわぁ……」
何度も言うが、兄者の勃起した下半身は丸出しである。
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:24:52.31 ID:ddZLN39tO
- どう見ても幼い子供を泣かせている下半身丸出しの変態ですw
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:25:01.67 ID:QiiAMHBN0
- 最悪の状況だwwwwwww
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:25:31.65 ID:fO/quPsO0
- 兄者悪くないのにwwwwwww
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:28:02.37 ID:dW5H+Lrf0
- l从;д;ノ!リ人「あのな、あのな……兄者が怖いのじゃぁ……!」
ミ;TдT彡「オカァヒャン……オトーヒャン……」
(*つAT)「ウチ……ツヨイコダモン……ナカナイモン……」
そこへ、3人が次々に声を漏らす。
誰が見ても「何があったか」というのは一目瞭然で、
弟者も寸分違わず勘違いをした。
(´<_` )「兄者……最低だな」
(#´_ゝ`)「はぁ!?」
(´<_` )「こんな小さい子供にそんなことしようとするなんて、
見損なったよ、このロリコン。死ねばいいのに」
(#´_ゝ`)「何意味わかんないこと言ってんだよ、
朝っぱらからあんな起こされ方して、怒って何が悪いんだ!」
(´<_` )「その貧相なもの仕舞ってから言ってくんない?」
「はぁ!?」と兄者は唸ってから、弟者が顎で差した場所に目をやった。
するとそこにはそれがあった。
それとはつまりあれのことである。
あれとはつまり、これのことである。
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:30:59.86 ID:dW5H+Lrf0
- (;´_ゝ`)「お……弟者……?いや、これは誤解だ。
そういうつもりがあってあの子らが泣いているわけでは」
(´<_` )「何が誤解だって言うんだ」
(;´_ゝ`)「だからっ違うんだ!俺は加害者じゃなくて被害者で……!」
弟者はふぅ、と溜息をついた。
その溜息の破壊力たるや。恐ろしさに兄者はそれ以上言葉を発することができない。
そして非常に冷たい声で、兄者よりも低いの場所にいるのに、見下した瞳で。
(´<_` )「変態」
とだけ残して、子供らをつれて去っていった。
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:33:52.02 ID:dW5H+Lrf0
-
がっくりと項垂れて、兄者は玉座の間へ入っていった。
身に覚えのないレッテルを貼られて項垂れないわけがない。
( T_ゝT)(今まで一度も「そーいうこと」したことすらなかったのに……酷いお!)
静まり返った玉座の間は、妙に広く感じる。
そういえば弟者もロマネスクもいない。
仕事をしているのだろうか。仕事とは一体なんなのだろうか。
それとも、自分に呆れ返ってどこかへ行ってしまったのだろうか。
兄者は非常に悲しかった。
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:36:20.40 ID:dW5H+Lrf0
- (;*゚∀゚)「あ、魔王!」
とぼとぼと玉座に向かうと、部屋の隅に控えていたつーが駆け寄ってきた。
少し慌てた様子で来るのだが、
いざ兄者を目の前にすると「うーんとえーっと」と踏ん切りがつかない。
(;´_ゝ`)「なーに?」
出来るだけトゲが出ないように気をつけながら声を出す。
それが逆に嫌味に聞こえたらしく、つーは俯いて頭をかいた。
(;*゚∀゚)「いや、その……あのな、今朝は本当に申し訳ねー。
まさか魔王がそこまで怒るとは思わなくて……」
(;´_ゝ`)「思えよ!!そこはわかれよ!?」
(*゚∀゚)「あーごめん、うんごめん」
(;´_ゝ`)「身が入ってねえな!!」
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:38:19.69 ID:dW5H+Lrf0
- そのやりとりを、遠くで見ていた人影があった。
忍者よろしく、顔を3つ団子状に並べて柱の影から出している。
柱|*・∀・从
柱|*゚A゚)
柱|゚∀゚彡
先ほどまで泣いていたのは、まるで嘘のように笑顔だ。
朝ご飯を食べて元気はつらつになった彼女らは、
怒られたことなどすっかり忘れて、再び悪巧みを考えていた。
柱|*・∀・从 モニョモニョ
柱|*゚A゚) コショコショ
柱|゚∀゚彡 アヒャアヒャ
つーと兄者が話していて、兄者の気がそれているうちに。
l从・∀・ノ!リ人 (*゚A゚) ミ*゚∀゚彡 は先制攻撃をした!
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:40:45.98 ID:dW5H+Lrf0
- ミ*゚∀゚彡の攻撃!
ミ*゚∀゚彡は( ´_ゝ`)の顔に飛び掛った!
( ´_ゝ`)は体制を崩した!
l从・∀・ノ!リ人の攻撃!
l从・∀・ノ!リ人は( ´_ゝ`)の膝の裏に飛び掛った!
( ´_ゝ`)は転倒した!
(*゚A゚)の攻撃!
(*゚A゚)は( ´_ゝ`)を羽交い絞めにした!
( ´_ゝ`)のターン!
( ´_ゝ`)は身動きが取れない!
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:42:48.46 ID:dW5H+Lrf0
- ミ*゚∀゚彡の攻撃!
ミ*゚∀゚彡は性剣を( ´_ゝ`)に突き刺した!
( ´_ゝ`)に200のダメージ!
l从・∀・ノ!リ人の攻撃!
l从・∀・ノ!リ人は( ´_ゝ`)の上に乗ってローブの上から○○○をしごいた!
( ´_ゝ`)のMPに100のダメージ!
(*゚A゚)は( ´_ゝ`)に羽交い絞めをしている!
( ´_ゝ`)は身動きがとれない!
-
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 22:46:32.18 ID:dW5H+Lrf0
- ミ*゚∀゚彡の攻撃!
ミ*゚∀゚彡はスイッチを押した!( ´_ゝ`)をドリルが襲う!
( ´_ゝ`)に300のダメージ!
l从・∀・ノ!リ人の攻撃!
l从・∀・ノ!リ人は○○○をしごいている!
( ´_ゝ`)のMPに100のダメージ!
( ´_ゝ`)は勃起した!
(*゚A゚)は( ´_ゝ`)に羽交い絞めをしている!
( ´_ゝ`)は身動きがとれない!
( ´_ゝ`)は勃起している!MPに100のダメージ!
( ゚_ゝ゚)「なんなんだきさまらあああああああああああああ!!」
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:47:30.96 ID:sfngfptxO
- 兄者の防御低いwww
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:47:31.75 ID:QiiAMHBN0
- ほんとになんなんだwwwwwwwwww
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:50:05.81 ID:dW5H+Lrf0
- l从;∀;*!リ人「兄者が……兄者が怖いのじゃぁ……!」
( ゚_ゝ゚)「笑いながら言う台詞か!あと手をはなせ!」
ミ*゚∀゚彡の攻撃!( ´_ゝ`)にドリルが食い込む!
(;゚_ゝ゚)「ヤメロおおおおおおおおおおおお!!!」
兄者は叫んだ!
玉座の間の扉が開く……
(´<_`;)「なんなんだ、騒々しいな……」
(´<_` )が現れた!
(´<_` )は様子を見ている……
(´<_` )は(´<_`;)「うわぁ……」と思った!
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:54:27.53 ID:dW5H+Lrf0
- (´<_` )はl从・∀・ノ!リ人を抱きかかえた。
l从・∀・ノ!リ人の攻撃が終わった!
l从・∀・ノ!リ人は逃亡した!
(´<_` )はブーツを脱いだ!
(´<_` )の攻撃!
(´<_` )「いい加減にしろよこの変態……」
(´<_` )は( ´_ゝ`)に電気アンマ(レベル2)を放った!
( ´_ゝ`)は悶絶した!2000のダメージ!
(´<_` )の「ずっと(´<_` )のターン!」
(´<_` )は( ´_ゝ`)に電気アンマ(レベル5)を放った!
( ´_ゝ`)は悶絶した!5000のダメージ!
(´<_` )は( ´_ゝ`)に電気アンマ(レベル7)を放った!
( ´_ゝ`)に7000のダメージ!
( ´_ゝ`)は昇天した………
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:55:28.61 ID:QiiAMHBN0
- 兄者あああああああ!!wwwww
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:55:31.32 ID:YHIsfCGIO
- そろそろいい加減に可哀想
支援
- 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:55:58.39 ID:sfngfptxO
- 弟者TUEEEEEE!!
- 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
22:56:18.10 ID:dW5H+Lrf0
- 戦闘に勝利した!
(*゚A゚) ミ*゚∀゚彡 l从・∀・ノ!リ人
l从・∀・ノ!リ人は手コキ(レベル1)を覚えた!
(*゚A゚)は羽交い絞め(レベル1)を覚えた!
ミ*゚∀゚彡は電気ドリル(レベル1)を覚えた!
( ;_ゝ;)「子供なのに変なスキル身に着けるのやめてええええええええええええええ!!」
兄者の死ぬ間際のむせび泣き!
l从・∀・ノ!リ人は手コキ(レベル1)を忘れた……
ミ*゚∀゚彡は電気ドリル(レベル1)を忘れた……
(*゚A゚)は羽交い絞め(レベル2)を覚えた!
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:02:00.73 ID:dW5H+Lrf0
- (; _ゝ )「ハーッ……ハーッ……ハーッ……」
(;*゚∀゚)「だ、大丈夫か?魔王……」
(´<_` )「子供にナニやらせてんだよクソが、変態が」
(;´_ゝ`)「今の見てただろおまえ!!
やらせてんじゃなくてやられてたの!!」
(´<_` )「まぁ、それは置いといて」
(;´_ゝ`)「おいとくなよ!不条理すぎるよ!俺泣いちゃうよ!」
(;*゚∀゚)「お、オレ後であいつらと、モライドにもきつく言っとくから!!」
弟者は濡れタオルと新しいローブを兄者に投げる。
兄者はしぶしぶと着替え始めたが、何故弟者がこれを持ってきたのだろうかと疑問になった。
もしかしたら、弟者は全て知ってて、おふざけに参加しているのだろうか。
どちらにしろ、兄者に知る術はない。
(´<_` )「この間、ドラゴンいただろ」
弟者はふざけた空気を、こほんと咳払いをしたことによって一掃した。
- 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:05:43.16 ID:dW5H+Lrf0
- (;´_ゝ`)「ああ、VIP大陸に居たあのドラゴン?」
(´<_` )「そうそう、そいつが何で暴れたのか、調べてたんだよ」
ポケットから書類を取り出すと、兄者に投げつけた。
兄者の脱いだ衣服を拾うと、同じようにポケットに仕舞う。
一体このポケットはどうなっているのだろうか。
( ´_ゝ`)「魔力の乱れとかじゃないのか?
よくあるだろ、魔力の使いすぎによって、何かが暴走するって」
(´<_` )「うん、それかとも思ったんだけど、あのドラゴンが死んだ後、
焼け野原になった一体が、汚染されはじめたんだ」
(;´_ゝ`)「汚染!?どういうことだ?」
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:06:52.58 ID:sfngfptxO
- オトジャエモンwww
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:11:01.36 ID:dW5H+Lrf0
- (´<_` )「恐らく、地界から出てきたドラゴンだと思われる」
(;´_ゝ`)「地界……?まさか?」
(´<_` )「しかしあのドラゴンはこの世界にいる種類じゃなかった。
汚染状況にしろ、地界から来たとしか考えられん」
兄者はふむ。と考え込んだ。
地界はこの魔界の下にある層のこと。
行き来するには、魔王の城の隣に位置する、天高く聳える塔を経由しなければならない。
しかし、それは飽くまでも魔物による話。
(´<_` )「だが、地表を削ればこれなくもない。
実際あのドラゴンは噴火口から出てきたと言うし」
(;´_ゝ`)「困ったな……そりゃあ一大事だぞ」
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:10:49.39 ID:2nXovhRMO
- なんか魔王というより勇者な展開
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:13:49.02 ID:sfngfptxO
- >>94
魔界では魔王は勇者だからな
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:14:57.81 ID:2nXovhRMO
- 勇者にしては性的苛めが激しいな…
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:15:43.23 ID:dW5H+Lrf0
- 兄者は暫くの間黙ってから、仕方ないな。と溜息をついた。
そして億劫そうに立ち上がる。
(;´_ゝ`)「ちょっと、地界行ってくる」
(;ФωФ)「地界!?それは危険なのである!!」
( ・∀・)「え、何で?地獄って元々は魔物の居た世界のことでしょ?」
今まで居なかったはずの2人が出てきて、
兄者は驚いて弟者の後ろに隠れた。
(;´_ゝ`)「ああ!モライド!てめえ子供たちに何てこと教えてんだ!!」
( ・∀・)「いやいや、今はそんなことを話している時じゃないよ」
( ´_ゝ`)「あ、ああ……そうだったな」
口車に乗せられやすいのは兄者の弱点の一つだ。
大人しく脱線車両を元に戻す。
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:21:41.55 ID:dW5H+Lrf0
- ( ・∀・)「で、何で地獄が危ないの?」
( ´_ゝ`)「地獄?なんだその煉獄みたいな名前」
( ・∀・)「地界のことだよ、人間はみんな地獄って呼んでる。
すごい劣悪空間で、モンスターの棲家だって聞いたけど」
(;´_ゝ`)「何言ってるんだ?地界は元々は人間が居た場所だろ?」
( ・∀・)「え?いやいや、そりゃおかしいでしょ。
地界があまりにも劣悪になってしまったから、
ここ人間世界に非難しに来たって……」
(;ФωФ)「モライド殿、逆である。
人間が戦争により、大地を汚染して住めなくなって、
可哀想におもった昔の魔王が、VIP大陸を貸したのであるよ」
人間と魔物の話が平行線を辿って、
一同は大きく首をかしげた。
- 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:26:31.27 ID:dW5H+Lrf0
- ( ・∀・)「ええ、でも逆だよ?歴史の教科書にもそう書いてあるもの。
VIP王国国王ウララー七世が、魔物を受け入れたって」
( ´_ゝ`)「違う違う違うって、人間がもう二度と争いを起こさないっていう条約のもと
魔王が人間を受け入れたんだって」
( ・∀・)「いやいや」
( ´_ゝ`)「いやいやいやいや」
( ・∀・)「いやいやいやいやいやいや」
( ´_ゝ`)「いやいやいやいやいやいやいやいやいや」
(´<_`#)「あーもううるっせえなー。どっちでも良いじゃんかそんなこと」
(#・∀・)(#´_ゝ`)「よくないよ!」 (´<_`; )
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:30:22.55 ID:dW5H+Lrf0
- ( ´_ゝ`)「とにかく!俺ちょっと地界行ってくるから!
真実はそこにあるから!」
(;ФωФ)「駄目である。地界は危険なのである!」
(;´_ゝ`)「でも行かないと埒明かないじゃん!」
(;ФωФ)「死んでしまったらどうするのであるか!」
( ´_ゝ`)「絶対、大丈夫だよっ」
( ФωФ)「魔王の大丈夫は信用ならないのである」
信用ないのね俺。と、兄者は肩を落とした。
そして弟者が一つ提案をする。
- 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:35:02.21 ID:dW5H+Lrf0
- (´<_` )「ボスクラスの奴連れてくなら良いんじゃないか?
何かあっても対応できるだろう」
(;ФωФ)「うーん、弟者殿が大丈夫だと言うなら……」
( ´_ゝ`)「あ、それ良いね。でも俺も一応ボスクラスなんだけど」
(´<_` )「ふむ、そうだな……そうなると知り合いのボスクラスになるが、
知人はいるか?兄者は友人登録少なそうだからな」
(;´_ゝ`)「超失礼なやつ!」
( ´_ゝ`)「えーと、ボスクラスの知り合いだろ?いるよいるいる……」
フェニックス
グリムリーパー
デーモン
アイスクイーン
( ´_ゝ`)「えーっとどいつが良いかな……」
>>110
- 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:37:21.49 ID:1TB6Q0Pf0
- アイスクイーン(幼女)
- 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:46:19.35 ID:dW5H+Lrf0
- (*´_ゝ`)「アイスクイーンかなぁ……やっぱり。
大人の色気っていうか、そういうのがあっていいよね……アイスクイーン」
( ・∀・)「駄目だこいつ、完全に女って理由で決めてやがる」
(;ФωФ)「まぁ、アイスクイーンは強いから大丈夫であろう」
余計な一言によって、微妙な空気になってしまったので、
兄者はきっと真面目な顔をしてみせた。
( ´_ゝ`)「と、言うわけで、俺ちょっと地界行ってくるから!」
(´<_` )「いてら」
兄者はぴゅう、と口笛を噴く。
すると一匹のワイバーンが空から現れた。
軽快に窓から飛び降りて、ワイバーンの背中に着陸する。
- 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:48:11.99 ID:dW5H+Lrf0
- ( ´_ゝ`)「いけ!ときめき☆バグベアー!目指すはクリスタルケイブだ!」
( ・∀・)「おー」
( ´_ゝ`)「………」
( ・∀・)「………」
( ´_ゝ`)「………」
( ・∀・)「………」
( ´_ゝ`)「……なんでいるの?」
- 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:53:13.22 ID:dW5H+Lrf0
- ガルル、と不機嫌そうな声を出してワイバーンが風を切る。
その風を受けて、くすぐったそうにモライドが笑った。
( ・∀・)「人間代表として地界に行ってみようと思ってさ。
別に魔王に変なことしようとか思ってないから安心してよ」
(;´_ゝ`)「そんなこと思ってなかったけど、言われるとすごい不安になる!」
はぁ。とモライドは肩をすくめた。
( ・∀・)「だって、もし魔王の言ってることが本当だとしたら、
人間の歴史書がまるっと嘘になるってことでしょ?」
( ´_ゝ`)「人間の歴史書を見たことないから、よくわからないが、そういうことだな」
( ・∀・)「何で国は嘘をついたんだろう」
風が強くて、モライドの声は細々としたものだった。
しかし、どことなく寂しそうに見える。
- 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日)
23:56:39.56 ID:dW5H+Lrf0
- ( ´_ゝ`)「さぁ、なんでだろうな……っと、着いたぞ」
兄者がワイバーンから飛び降りると、モライドも続いて降りてきた。
雪があまりにも深く柔らかくて、2人とも着陸にしっぱいする。
(;´_ゝ`)「うおおおおお!さむい!!!」
(;・∀・)「こ、これは堪えるね!
もうちょっと準備してから来ればよかったんじゃないの!」
それでも2人は洞窟の中に入っていった。
風がないだけ、外よりは暖かい気がするが、それでも寒いことには変わりない。
- 132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:00:55.65 ID:OH3AaZPT0
- (;・∀・)「さっさとアイスクイーンに会って、早いトコここから出よう!」
(;´_ゝ`)「そうしよう!」
氷でカチコチに固まった洞窟の中を、2人は早足で掛けていく。
魔物がいたとしても、魔王である兄者がいる限り襲ってはこない。
はずなのだが。
|゚ノ#^∀^)「貴様等!この聖なる場所に何しにきた!
死にたくなければさっさと失せろ!」
全身が氷で出来た、彫刻のような女がふわりと現れた。
一体なんなのかと思えば、氷の槍で兄者らを攻撃しはじめる。
- 134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:04:39.29 ID:OH3AaZPT0
- (;´_ゝ`)「ま、待ってくれ!俺はアイスクイーンに会いに来た!
俺だよオレオレ!魔王だよ!自分で言うとちょっと恥ずかしいけど!」
( ・∀・)「僕はそれに着いてきただけでーす」
|゚ノ#^∀^)「貴様等!この聖なる場所に何しにきた!
死にたくなければさっさと失せろ!」
|゚ノ#^∀^)「貴様等!この聖なる場所に何しにきた!
死にたくなければさっさと失せろ!」
|゚ノ#^∀^)「貴様等!この聖なる場所に何しにきた!
死にたくなければさっさと失せろ!」
まともに兄者は返事をしたのだが、
何故かその彫刻のような女は聞く耳を持たない。
それどころか、1人2人と増殖しはじめている。
(;・∀・)「あらら?これはもしかして……」
(;´_ゝ`)「オートだ!マクロだ!!
来たやつを自動的に排除するようになってるんだ!」
- 135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:08:52.51 ID:OH3AaZPT0
- 兄者は魔力を練り上げた。
そこに炎を付加すると、氷の女らを巻き込むように放つ。
彼女等は一瞬で砕け散る。
(;´_ゝ`)「なんだ、意外と弱い……」
(;・∀・)「志村、後ろ後ろ!」
兄者がモライドの指の先を見た。
すると、先ほどと同じ姿をした女らが、列を成して近づいてくる。
1人がその腕を振るうと、兄者に向かって氷の矢を放った。
(;´_ゝ`)「ぎゃあ痛い!」
(;・∀・)「逃げよう!さっさと逃げよう!」
2人は転がるように、奥へ奥へと突き進んだ。
- 137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:13:39.95 ID:OH3AaZPT0
- 行き止まりには、氷で出来た階段があった。
氷が薄く発光しながら、地下へ続いている。
氷で出来ているものだから、
2人はすべって転んでを繰り返し、ようやくそこへたどり着いた。
(;´_ゝ`)「ああ……痛かった……」
そこは美しい場所だった。
氷という氷が、宝石のように輝き、
中央ではオーロラのような輝きを持った玉座が存在している。
あまりの美しさに、モライドがほう、と溜息をつく。
( ´_ゝ`)「しかし、アイスクイーンがいないな」
兄者が知っていた100年前ですら、アイスクイーンは自由奔放な魔物で、
玉座に座ることをしらない女だった。
だが、玉座の間に誰もいないとなると、それはまた勝手が違う。
誰かいないものかと、うろうろとしていると、魔王のローブが後ろから引っ張られた。
- 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:15:51.52 ID:OH3AaZPT0
- ( ´_ゝ`)「ん、なんだモライド、アイスクイーンはいたか?」
兄者が振り返る。
だが、そこには誰もない。
( ´_ゝ`)「あれ?」
気のせいかと思って、再び前を向くと、
またローブが引っ張られる。
( ´_ゝ`)「?」
再び振り返るが、誰もいない。
(;´_ゝ`)「なんだかなぁ、幽霊でもいるのかなぁ」
そうぼやくと、コツン、と後頭部を杖で叩かれた。
- 140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:21:07.32 ID:OH3AaZPT0
- ξ゚听)ξ「ここにいるの!どこみてるのよ!まおう!」
兄者がその声のする位置に目をやる。
随分と下の方から声がするから、一瞬誰かを踏んでしまったかと驚いた。
ξ゚听)ξ「おひさしぶりね、150年ぶりかしら」
(;´_ゝ`)「……え?うそ、おま……アイスクイーン?」
たどたどしい言葉で「そうよ」と腕を組む。
自己主張の激しい金髪の縦ロールと言い、頭に乗った氷のティアラと言い、
豪華なドレスと言い、確かにアイスクイーンだ。
だが、150年前に見た姿とかけ離れていた。
- 142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:25:55.51 ID:OH3AaZPT0
- (;´_ゝ`)「うそお!?前にあった時より随分退化したけどどうしたのよ!
特にこう……胸の部分とかが特にこう……特に……」
ξ#゚听)ξ「ひんぬうでわるかったわね」
ぶん、と音が鳴るほど勢いよく杖を振って兄者の頭を叩く。
が、勢いほど痛くはない、コツン、としたものだ。
叩く前に勢いを殺しているのがツンらしいな、と兄者は思った。
ξ゚听)ξ「あんたがにんげんなんかに封印されたせいで、
魔界の魔力がいちじるしくへってたのよ」
ξ゚听)ξ「それをどうにかしようと、魔力をつかってたら、こうなっちゃったの!
かんしゃしなさいよね」
(;´_ゝ`)「はぁ……返す言葉もないです」
- 144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:31:04.21 ID:OH3AaZPT0
- 申し訳ない。と子供に向かってへこへことする魔王に、モライドは声をかけた。
つるーんと滑りながらだったもので、魔王に衝突する。
( ・∀・)「お、その子がアイスクイーンなん?」
ξ;゚听)ξ「にんげん!!」
(;´_ゝ`)「あ、こいつは大丈夫だから。
かなり変態だけど、大丈夫だから」
( ・∀・)「変態って失礼な紹介だね」
(;´_ゝ`)「変態だろ!」
馴れ合いを始める兄者らを、
ツンは冷ややかな目で見つめる。
大丈夫、と言われはしたが、敵対心が抜けないのは明瞭だ。
- 146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:34:48.30 ID:OH3AaZPT0
- ξ゚听)ξ「どうかしらね、まおうって昔からお人よしだから。
そんな風に何でもかんでも受け入れてると、そのうちしっぺ返しにあうわよ」
ツンが言うこともごもっともなのだが、
そんなことは、耳がタコになるほど言われ続けていることだ。
ξ゚听)ξ「じっさい、大きなしっぺ返し喰らってるじゃない。
なんで学習しないのかしら」
(;´_ゝ`)「わかってるよ」
耳をぺったりと頭にくっつけているから、
「わかっている」のもどうか怪しいものだ。
- 148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月)
00:40:13.14 ID:OH3AaZPT0
- ξ゚听)ξ「で、なんの用でここに来たの?」
( ´_ゝ`)「ああ、ちょっと地界に行きたいんだけど、力を貸してほしくて」
ξ゚听)ξ「……地界、ねぇ」
ツンは一瞬難しそうな顔をしたが、すぐにいつもの表情を取り戻した。
あまり行きたくはないけれど、魔王の頼みなら仕方ないな。という顔だ。
ξ゚听)ξ「別に良いわよ、どうせひまだしね」
(*´_ゝ`)「おお、それは助かる!」
ξ゚听)ξ「あしでまといにならないようにしなさいよ」
- 150 : ◆AsyYKJceLA :2009/05/18(月)
00:43:18.55 ID:DcSlrkkE0
- そうして彼等は真実を知るために、地界へと旅立った!
人間の歴史、魔物の歴史、真実は一体どちらに!
魔王は、魔界の平和を取り戻すことができるのか!
彼等の戦いは、まだまだこれからだ!!
>>1の次回作に、ご期待下さい!!
嘘です。
風呂入って寝ます。
中途半端なとこですいません、また今度。
質問あれば受け付けます。