( ´_ゝ`)魔王が世界を征服するようです
- 214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:27:01.77
ID:If8yR7nc0
-
( ´_ゝ`)「くはははは!よくぞここまで来たな勇者よ!
しかしその努力もただの無駄に終わるだろう!」
勇者「魔王!!」
魔法使い「私たちは……仲間のために!そして世界のために!
全力を持ってあなたを倒す!!!!」
( ´_ゝ`)「はははは!!何が世界のためだ、人間とはかくも醜く利己的なものよ」
勇者「魔物なんかにこの思いがわかるわけがないな!」
魔法使い「世界中の人々の、願いを私たちは背負ってるのよ、あんたになんか負けないわ!」
( ´_ゝ`)「くくく。実に下らんことだ。そんな願い、私にとってはクズのようなものだ。
まぁよい、受けてたとう。その思いごと塵にしてやろう!」
- 215 :\________________________/:2009/05/05(火) 13:29:21.17
ID:If8yR7nc0
- o
。
ウーンウーン……
<⌒/ヽ-、___
/<;/____/
魔王のベッドの周りには、心配そうに佇む5人の姿があった。
昨夜から、魔王に高熱がでたのだ。
それがずっと続いて、未だに引くことをしらない。
(;*゚∀゚)「なーこれ本当に大丈夫なのかよ?」
つーが何度も額のタオルを取り替えるのだが、
すぐにぬるくなってしまっていた。
- 216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:31:39.81
ID:If8yR7nc0
- (´<_` )「そういわれてもなぁ……基本的に魔物って風邪引かないし」
(*゚ー゚)「そうそう、寝て治らない病気=死。だものね」
とは言えども、病状悪化は著しい。
薄々、昨日の矢に何かが塗ってあったのだろうと、予想は出来ていた。
だから一般的な毒消しを煎じて飲ませてみたが、治る気配はない。
( ФωФ)「しかし、それがわかっていたとしても、
我々にはそんなに多くの薬がないのである」
(´<_` )「それが問題なんだよな」
ふむ。と弟者は顎に手をあてた。
- 218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:34:02.53
ID:If8yR7nc0
- (*゚∀゚)「大体、100年ぶりに外に出たやつに無茶させるっていうのがだなー」
(´<_` )「そんなに魔王が弱いとは思ってなかった」
(;ФωФ)「いやいや、100年前は強かったのである」
(*゚∀゚)「人間の薬をかっぱらってくるとかどうだ?」
(´<_` )「ふむ、それもありだが……効くかなぁ」
うーむ。と頭を捻っているときに、
しぃが「あっ」と大きな声をだした。
(*゚ー゚)「夢魔の世界に伝わる、とっておきの果実があるわ!」
- 220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:38:12.11
ID:If8yR7nc0
- (´<_` )「とっておきの果実?」
(*゚ー゚)「そうそう、それを入れれば、すぐに何でも治っちゃうの」
(*゚∀゚)「おお!良いじゃねーか!」
(*゚ー゚)「でもね、ちょっと問題があって」
しぃははずかしそうに顔を赤らめると、
後ろを向いて小さな声で言った。
(*>ー<)「瓜みたいな形してるんだけど……おしりに入れるの」
きゃっ。と照れてみたが、冷えた空気は戻らなかった。
サキュバスに伝わる薬なのだから、まともなのではないと予想はできていたが。
ロマネスクは頭をかかえる。
- 222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:39:57.81
ID:If8yR7nc0
- (*゚∀゚)「なーそれ、お前もやったことあんのか?」
(*゚ー゚)「夢魔は風邪を引くと、大抵この実にお世話になってるわよ」
(*゚ー゚)「ぢにも効くの」
(*゚∀゚)「最後のトリビアは別にいらなかったかなー」
(;ФωФ)「それでは、あれであるな」
( ФωФ)「このまま放置するか、人間の薬を取りに行くか」
(´<_` )「はたまたその他か……」
(´<_` )「個人的には、AA大陸にはびこる人間を、さっさと駆除に行きたいんだけどな」
( ФωФ)「人はいないと思うが……>>225の案で行くことにしよう」
- 225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:41:17.93
ID:f0LjRb0RO
- 加速下
- 226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:41:51.54
ID:p0kLFdK40
- 母者召喚
- 227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:47:53.11
ID:If8yR7nc0
- ( ФωФ)「ということで、母上を……」
(´<_` )「無理」
( ФωФ)「何を言う、風邪を引いたときは母上がいることにより安心でき…」
(´<_` )「無理」
(´<_` )「母者もういないし」
(;ФωФ)「おおう?」
(´<_` )「300年前に死んでるもん」
(´<_` )「召還するには、ここにいる全員の命をかけてやっと成功するかどうかだけど」
(´<_` )「やっても良いけど、話終わると思う」
(´<_` )「無茶ぶりしないでくれ>>330」
- 232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:56:31.61
ID:If8yR7nc0
- あ、230の間違い。気付かなかった
- 230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 13:52:12.81
ID:k/4lEpfE0
- じゃあ叔父の渋澤さん呼び出す
- 234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:07:16.70
ID:If8yR7nc0
- (´<_`; )「でもなんだこの安価!話にそったこと言えよ!
もう安価しねーぞおい!」
(;ФωФ)「まぁまぁ、とにかく叔父さんを」
(´<_`; )「家族はとっくの昔に人間に殺されてるんだよ!」
(´<_`; )「いくら安価でもストーリー的に出来ることと出来ないことってのがあるんだ!
母者召還できたら、とっくの昔に世界なんか征服できてるわ!」
(*゚∀゚)「まーオチツケよ、お前冷静が売りなんだろ?」
(´<_`; )「そんなもの売りにしたことなんて一度もなかったけど……まぁ良いや」
(*゚∀゚)「とにかく、ここは基本に戻って、スレタイ通りの行動に直そうぜ」
つーがベッドの上に腰掛けながら言った。
その尻に潰されて、兄者がうめき声を上げる。
- 236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:12:53.99
ID:If8yR7nc0
- (´<_` )「ああ、うん……世界征服ね。
このままだと兄者死ぬけど、もうどうでもいいや」
(´<_` )「とりあえず、この城の周辺に居た、目障りなハンター達を倒そうと思う。
いつ攻め入られるかわからない状態ではいたくないからな」
(´<_` )「異議あるやつは?」
(*゚∀゚)「異議なしでーす」
(*゚ー゚)「問題ないわ」
(;ФωФ)「魔王はどうするのであるか?」
(´<_` )「知るかそんなもん」
弟者が漆黒のマントを翻して部屋を出ると、
その後をぴょんと跳ねながらつーがついていった。
ロマネスクは弟者と魔王とを交互に見比べたが
川д川「わたし見てるから、行って来ていいよ」
と、精霊が言うので、それに甘んじることにした。
- 239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:19:10.08
ID:If8yR7nc0
- 城を出ると、つーが先頭を走っていった。
この間の集落に行く道案内をするのだ。
(*゚∀゚)「えーと、こっちだったかな」
グルル、と唸りながら首を傾げる。
木の根がぼこぼことでっぱっていて、
足場の悪い状態が続いたが、それもすぐに少なくなっていった。
(´<_` )「ここか」
先日と代わり映えなく、テントがぽつぽつとたっている。
耳を澄ませば、人間の会話が聞けた。
「今、VIP城では勇者の選考会を開いているそうだよ」
「なんと、勇者の?」
「魔王が復活したから、勇者をつのっているみたい」
「へえ、私も参加してみようかな」
「勇者になれば、国からお金もらえるから、資金には苦労しなそうだもんね」
- 242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:29:22.08
ID:If8yR7nc0
- ハンターはまだ、誰一人として魔物の到来に気付いていなかった。
気配を消していた、と言えばそれまでだったが、
彼等は自分を「強い」と過信していたせいでもあった。
( ФωФ)「弟者殿、これは皆殺しでよろしいかな?」
(´<_` )「うーん、そうだな、一応一人残しておいて、話を聞こうか」
(*゚∀゚)「ラジャーりょうかーい。つー号はっしーん!」
と、つーが草むらから飛び出した。
その気配に驚いて、人が一人テントから飛び出てくる。
武器を装備する前に、つーは人間に飛び掛った。
太く、鋭い牙が喉に突き刺さり、血が噴出す。
あまりにも勢い良く噛み付いたせいで抜けにくかった。
ぶんぶんと頭を揺らしてようやく首が抜ける。
その勢いで地面に転がった頃には、既に息の根はなかった。
- 243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:35:16.15
ID:If8yR7nc0
- 血の臭いが、辺りに満ちる。
一人、一人、と姿を現す。
誰かが、今この世を去った男の名を叫んだ。
ノハ#゚听)「くそっ……モンスターのくせに!」
女が剣を振りかざして、少し離れていたしぃに襲い掛かった。
走る度に、女の着ている鎧が音を立てる。
(*゚ー゚)「なぁに、人間のくせに?」
振り上げた剣は、しぃの「くすくす」という笑いと共に流された。
- 244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:41:44.68
ID:If8yR7nc0
- ノハ#゚听)「うるああああああああ!!」
気合を入れた一撃は、軽く横に避けられる。
その後も、何度も剣を振るうのだが、一度も当たることがなかった。
ノハ;゚听)「くそっ……なんでだ!こんな弱そうなのに!」
(*゚ー゚)「なんだ、私のこと、弱そうっていう理由で選んだんだ」
それじゃあ、君の見当違いってものだよ。
うふふ、と艶めかしく笑って、互いの顔がくっつくほど近くに寄った。
- 246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:47:40.53
ID:If8yR7nc0
- こんなに近くにいるのだから、剣だって当たる。
だというのに、ヒートの腕は、いくら力を入れても上がらない。
(*゚ー゚)「君、サキュバスと戦ったことないんだね」
ヒートの唇に、しぃの吐息が掛かる。
そのたびに、体の奥が痺れて言うことをきかない。
くちゅ、と音を立てて、しぃはキスをした。
舌と舌を絡ませて、それでもヒートは抵抗の一つもしない。
ただ大人しく、されるがままになっている。
しぃは、自らの角を折った。
- 247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:53:23.28
ID:If8yR7nc0
- そしてその角を持ったまま、
手をするするとヒートの服の中にしのばせる。
ノハ;゚听)「や、な、何をするんだっ……!」
(*゚ー゚)「うふ、何でしょう?」
しぃは角を秘部に押し当て、押し込む。
ひゃあ、とヒートが叫んだ。
ノハ;凵G)「あっ、このっ!ひゃっ…モンスターなんてっ!
おっ大人しく、ハ、ンターにっ、狩られていればっ良いん……!」
-
- 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:56:52.99
ID:reJzfEjn0
- わっふるわっふる
- 249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 14:59:08.01
ID:OL759jbU0
- わっふるわっふるわっふるわっふる!
- 250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:01:56.44
ID:z0/6v8InO
- わっふるわっふる
俺サキュバスになら襲われてもいいw
- 251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:02:07.59
ID:A+H2XRX/0
- わっふるわっふる
- 252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:02:21.89
ID:Oi2ViaTG0
- 準備(脱衣)終了しました
わっふるわっふる
- 253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:03:31.89
ID:If8yR7nc0
-
やれやれ、と弟者は頭を振った。
自分が倒したのは4人ほど。
もっと居たのだが、その殆どはやる気まんまんのつーとロマネスクに持っていかれた。
大体2・30人ほどで生活してたのだろう。
(´<_` )(魔王の城の近くで、命知らずなことだ)
地面が血で真っ黒に染まる頃には、
近くにいた低級な魔物たちが、死体を喰らおうと集まってきていた。
(*゚∀゚)「弟者ー、2・3人逃げられちゃったー」
(;ФωФ)「すまないのである、これほど人数がいると、中々」
(´<_` )「ああ、数人くらい良いよ」
ノハ;゚听)「あ、あ、あんたら、つよいんだな」
4人が話しあっていると、人間が話しかけてきた。
まだ居たのか、と3人が構える。
と、その背後からひょっこり、しぃが顔を出した。
- 255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:07:36.37
ID:If8yR7nc0
- (*゚ー゚)「人間、げっとだぜ!」
ノハ;凵G)「あっ……あうっ……」
(´<_`; )「はい?」
小刻みに震える人間だった。
はじめは恐怖で震えているのだと思ったが、どうやら様子が変だ。
(*゚ー゚)「人間捕まえたんだけど、私の僕にして良い?」
(*゚ー゚)「どうせ部屋あいてるでしょ?」
しぃは、人間の体を撫で付ける。
その度に、人間はびく、びくと振るえた。
(´<_` )「まぁ、別に良いけど」
(*^ー^)「やったぁ!下女ほしかったのよねー」
- 257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:15:30.67
ID:If8yR7nc0
- ぱちん、と手をうつしぃに、
つーが人差し指を咥えながら近づいた。
(;゚∀゚)「いいなぁ、オレサマも部下ほしいなー」
(*゚ー゚)「うふふ、夢魔の特権よ。
人間とか魔物とかと契約できるの。
自分よりレベルの低い相手しかできないけどね」
(*゚∀゚)「へえ!すげー!どうやってやんだ?」
(*゚ー゚)「えっとねぇ……、じゃ、ヒート、見せてあげて」
しぃがそう命令すると、ヒートはおそるおそる、装備を外し始めた。
腰に巻いていた布まで取ると、そこが露になる。
(*゚ー゚)「もっと足開かないと」
ノハ;゚听)「は、はい……」
ゆっくり足を開くと、そこには何か黒い物体が差し込まれていた。
どこかで見たような色だ。とつーは思った。
そしてしぃの顔を見ると、角が片方失われている。
角が、そこに入れられているのだ。
- 258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:21:32.42
ID:If8yR7nc0
- (*゚ー゚)「魔物の角は、魔力の根源みたいなものよ。
それを体内に入れることによって、魔力で操ることができるの」
(*゚∀゚)「す、すっげー!!サキュバスすっげー!」
つーが、その角をつんつんとつつくと、
ヒートはそれに合わせて「ひゃん」と鳴いた。
(*゚ー゚)「もうちょっと、押し込んどかないとな」
と、その角に触れる。
ヒートは顔を真っ赤にして、小刻みに震えていた。
帰宅するのに、弟者とロマネスクは二人を待っていたが、
あまりの光景に、ロマネスクは途中で顔を逸らしていた。
(´<_` )「いやー、えろいな」
(;ФωФ)「しかし、こういうことは屋外でやらないでほしいのである」
- 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:30:52.79
ID:If8yR7nc0
- (*゚∀゚)「たっだいまー」
川 川「おかえりなさい」
(*゚∀゚)「魔王の調子はどうだ?」
川 川「相変わらずね」
飛び跳ねて、つーはベッドにダイブする。
細く喘いでいた魔王が、蛙の潰れたような悲鳴を上げた。
ノハ;゚听)「ま、魔王!?こ、こいつがですか!?」
ヒートが身を乗り出すと、ロマネスクがそれを制した。
いくらサキュバスのしもべとなったとしても、人間ということには変わりない。
( ФωФ)「うむ。そうなのである、先日そなたの集落で襲撃を受けてから、このように」
ノパ听)「ああ、矢に毒が塗ってあるから」
(*゚ー゚)「毒使ってるってことは、それ専用の解毒剤もあるのよね?」
ノパ听)「勿論です」
今出しましょう。とポケットを探った。
勿論、すぐにそれはみつかった。
しかし、ヒートはすぐに差し出すことができなかった。
- 262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:37:17.53
ID:If8yR7nc0
- これを出さなければ、魔王は毒で死ぬかもしれないのだ。
人類の元凶となる魔王を救うためのものなど、魔物に渡して良いのだろうか。
(*゚ー゚)「ヒート、どうしたの?」
ノハ;゚听)(くっ……)
しかし、体はそれを差し出そうとする。
それにヒートは抗う。
ふるふると震えているヒートを不審に思って、
しぃは彼女の股間を、するっと撫でた。
ノハ///)「ひゃあああっ!」
角を通して、魔力がそこを刺激する。
思わずヒートはしりもちをつく。
その衝撃で、ポケットから手が飛び出した。
その腕から解毒剤を奪うと、しぃは溜息をつく。
(*゚ー゚)「後でちゃんと調教しとかないとだなー」
- 266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:44:09.88
ID:If8yR7nc0
- (´<_` )「で、これは飲ませるので良いのか?」
ノハ///)「は、はい……」
しぃから受け取った解毒剤を、弟者は兄者の口に当てる。
ゆっくり流し込んだつもりだったが、
兄者は大きくむせて吐き出した。
(´<_`; )「うーん……」
(*゚ー゚)「そういう時はー、口移しで飲ませれば良いのよ」
(´<_` )「誰が?」
弟者が問うと、全員が視線を逸らした。
しかたないなぁ、としぃが肩をすくめる。
- 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 15:51:42.51
ID:If8yR7nc0
- (;゚ー゚)「うえっ、にがい!」
少しだけ口に含んで、兄者の上に馬乗りになった。
そして唇を合わせて液体を流し込もうとしたら、思いっきり舌を噛まれた。
(;゚ー゚)「いたっ!」
(; _ゝ
)「は、はひ………はっ……」
(´<_` )「まぁ、苦いからだな」
(#゚ー゚)「な、なによー!
このサキュバス様がわざわざ苦い思いをしてあげてるのに!」
(#゚ー゚)「むかつくー!」
布団の上から思いっきり揺すると、
つらいのだろう、兄者が死にそうな目で「やめて」と訴えかけた。
それを見て、しぃはニヤリと笑う。
- 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 16:01:36.11
ID:If8yR7nc0
- (*゚ー゚)「サキュバス式よ!ヒート!魔王を押さえてなさい!」
ノハ;゚听)「は、はい!」
ヒートが兄者の頭上から手を押さえつけると、
しぃは問答無用で布団の中にもぐりこむ。
(lli _ゝ)「はひ、えっ……あっ、ち、ちょっとっ……」
ロマネスクはその先を予想してしまい、
慌てて部屋を飛び出した。
(lli _ゝ)「ま、まって……あ、や、やめ……ひいっ……」
(lli _ゝ)「や、やめ……おねがいだから……たのむ……それだけは……」
(*゚ー゚)「大丈夫大丈夫、苦しいのは最初のうちだけだから」
(lli;_ゝ)「ま、まおうめいれ……」
ぎゃあ、と小さく、かすれた叫び声がした。
それを見て弟者は再び溜息をつく。
(´<_`;
)「こんな弱い魔王で本当に世界征服できるのか?」
それはまだ誰にもわからない。