( ´_ゝ`)と(´<_` )は願いを叶えるようです
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:16:57.21 ID:sYebNKAU0
(*´_ゝ`)「さ〜さ〜の〜は〜サーラサラー♪」
(´<_` )「………………」
(*´_ゝ`)「ふんふんふ〜んふん、ふんふんふ〜♪」
(´<_` )「………………」
(*´_ゝ`)「おーほしさぁまーキーラキラー♪」
(´<_` )「………………」
(*´_ゝ`)「ふんふんふ〜んふ、ふんふんふ〜♪」
(´<_` )「…………………」
(*´_ゝ`)「さ〜s
(´<_` )「歌詞中途半端にしか知らないなら歌うなバカ兄者」
〜( ´_ゝ`)と(´<_` )は願いを叶えるようです〜
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:19:07.07 ID:sYebNKAU0
- 【( ´_ゝ`)ノ】
大体何してんだと、いきなり暴言と共に疑問を吐いてきた弟に俺は驚愕の眼差しを向けた。
バカな、これって歌詞とかあったのか?
いや、今はそんなことはどうでもいいんだが、どうしてこれを見てわからないんだ!
この笹!短冊!歌!
( ´_ゝ`)「何を言っているんだ弟者よ…!今日は七夕だぞ!」
俺は手に持っていた笹の葉をブンブン振り回した。
(´<_` )「マジレスすると今日はもう8日だが…」
(;´_ゝ`)「そこは突っ込むな!大人の事情なんだから!
今日は七夕だ、スイーツな織姫がDQN彦星とセクロスする日だ
引きこもりニートが笑われる日だぞ!」
(´<_` )「そんな自分を傷つけるような覚え方していたのか兄者…」
何故か哀れむような目線を向けられて俺は悲しくなった。
あれ?いつからこいつこんな虫を見る目で兄を見るようになったんだろ…
この腐れリア充め、死ねばいいのに
(´<_` )「それで?七夕だから短冊でも飾ろうと言うのか」
(*´_ゝ`)「ピンポォオオーン!と言いたいところだが半分ブブー!ありきたりー!」
手をバッテンにして弟者を笑ってやった
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:22:34.63 ID:sYebNKAU0
- 途端に冷たい視線が俺を射抜いたがもう慣れているから特に気にもならない。
俺はニヤニヤしながら舌を鳴らす。
(´<_` )(うぜぇ…)
( ´_ゝ`)「そもそもだ、弟者、なぜ織姫や彦星が願いを叶えてくれるんだ?
自分達だって年に1回しか会えないのに他の奴らの願いなんざ
叶えるわけないだろjk…」
(´<_` )「…まあ、正論だが」
( ´_ゝ`)「そこで、俺は考えたのだ」
(´<_` )「何をだ?」
ニヤリ、と笑って俺にクリソツなその顔へ指を突きつけた。ハルヒっぽく。
(*´_ゝ`)「ただの願い事に興味ありません!宇宙に行きたい!カップルを撲滅させたい!
異世界に帰りたい!未来を変えたい!引きこもりを脱出したい!超能力者と結婚したい奴は俺の所に来い!以上!」
(´<_` )「ああ…………で?」
何処までも俺の弟は冷めていた。
こいつ血通ってるのか?
(;´_ゝ`)「おま…リアクション薄すぎるだろ…兄は少しショックだぞ…」
せっかくポーズまで真似たのに悲しくなるだろ…
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:26:12.06 ID:sYebNKAU0
(´<_` )「だってそんなの願ったところで兄者には叶えられないだろ。
むしろ兄者の願望だろうし、まず自分が真人間になることから始めろ」
(;´_ゝ`)「う、うげぇー、何でお前そんなにズバズバ物を言うの?
俺が何を言われても傷つかない人間だとでも思っているのか?お前の兄は結構メンタル弱いんだぞ」
さっきから恐ろしいんだがこの弟
明らかに興味無さそうな目で俺を見てくる
ここは早いところ話を進めないとやばそうだ
( ´_ゝ`)「まあさっきのはなんとなくノリで言っちゃっただけだけどな」
(´<_` )「ノリかよ」
( ´_ゝ`)「ノリだ、本当はな
『ドキ☆七夕祭り!皆の願いを叶えちゃOh!』
をやるつもりだったんだ」
(´<_` )「凄まじく鬱陶しいネーミングだな」
( ゚_ゝ゚)
マ、マジかよ…!昨日寝ないで考えたのに!
内心ショックを受けながら俺は口早に言う。これ以上この心無い弟に突っ込まれる前に。
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:28:45.65 ID:sYebNKAU0
- ( ´_ゝ`)「いやこれはだね弟者くん、普段人様の役に立っていない俺らが」
(´<_` )「俺、な」
( ´_ゝ`)「……俺が、他人様の願いを頑張って叶えちゃおうという企画なんだ」
何だこのやろう、空気とスレタイ読めよ。と心から言いたいが、今此処で機嫌を損ねてもまずい。
俺は近くにあった短冊を手にとって弟者に渡した。
( ´_ゝ`)「ちなみに俺とお前で三枚な。流石の兄弟といえども何人もの願いは叶えられないからな!」
(´<_` )「常識的に考えて俺らに願いなんて叶えられるわけないと思うが…」
( ´_ゝ`)「叶えられそうな願いでいいんだよ!出来ることをやればいいんだ!」
(´<_` )「そもそも俺はやるなんて一言も言ってない」
(#´_ゝ`)「お前いい加減空気読めっての!このKY!」
シュシュッ
( ´_>`)三つ(#)´_ゝ`)ウゲァ!
( ;_ゝ;)「すみませんでした…一緒に遊びに付き合ってください」
(´<_` )「わかればいいんだよ」
明らかに兄を下に見ている弟に制裁が下ればいいのに、と呪いつつ
俺たちはは誰かの願いを叶えることにした。
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:30:51.18 ID:sYebNKAU0
( ´_ゝ`)(さて、まずはどいつのところに行こう?)
>>12
1(*゚∀゚)
2( ・∀・)
3川 ゚ -゚)
4|
^o^ |
5( ><)
6从'ー'从
7( ФωФ)
8(*゚ー゚)
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:36:45.34 ID:DlGm0XCiO
- 2
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:37:35.83 ID:3yeX6L9p0
- 4
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:38:01.16 ID:pprpvrEU0 BE:894419339-2BP(466)
- 4| ^o^ |
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:44:16.12 ID:sYebNKAU0
- 【(´<_` )ノ】
唐突に妙な事を言い出した兄者に付き合うハメになってしまったわけだが、
まぁ妙なのはいつものことだからいいだろう。
だが
( ´_ゝ`)「よし、じゃあまずブームの家に行こう!」
と言いやがる兄者に内心ため息をついた。
ダメだこいつ…早くなんとかしないと…
(´<_` )「ダメだこいつ…早くなんとかしないと…」
(;´_ゝ`)「お、弟者!出てる!心の声がでてるぞ!」
(´<_` )「知っている、だがどういう風の吹き回しだ兄者?なぜブームの家に?」
ブームというのは、俺の昔の友人だ。
兄者とも面識がないわけではないが、そんなに仲が良いともいえない仲だ。
なのになぜあえて奴を選択したんだろう、何か意図でもあるんだろうか
( ´_ゝ`)「いや、なんとなく…」
(´<_` )
別に無いらしかった。
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:49:29.71 ID:sYebNKAU0
(´<_` )「まぁいいけど…何かあっても恨むなよ兄者」
(´<_` )「…何かあっても恨むなよ兄者」
(;´_ゝ`)「に、二回言うな!不安になるだろ!」
ビビるくらいなら行かなければいいのにとも思ったが、
ともかく、俺たちはブームの家へと向かった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【ブームの家】
|
^o^ |「そおれ こっちだ ゆうちゃん」
| ^o^ |「そっちは がけ です」
| ^o^ |「おっと しまった」
| ^o^ |「ははは」
| ^o^ |「うふふ」
( ´_ゝ`)「………………」
(´<_` )「………………」
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:55:10.41 ID:sYebNKAU0
ブームは俺たちの家からちょっと離れた場所にある、高級住宅街に住んでいる。
今日はいとこのゆうたろうも遊びに来ているのか、フリスビーを自分でもって走り回るという
シュールな遊びに興じていた。
あれフリスビーもつ必要ないだろ。
というか案の定声がかけづらくてどうしたらいいのかわからなかった。
兄者もそれをひしひしと感じているのか、助けを求めるような目で俺を見てきた。
見てきたがあえてシカトした。
(;´_ゝ`)(ちょwwwwww弟者wwwwww無視すんなwwwwww)
(´<_` )(草をはやすな、ウザイ)
(;´_ゝ`)(どうやって登場すればいいのかわからないんだよ!どうすればいいと思う!?)
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:58:19.99 ID:sYebNKAU0
そんなの俺にだってわからない。
悩んでいる内に二人はフリスビーを手に持ってお互いに投げ合うようになった
二人とも投げ方がおかしいせいかフリスビーはとんでもない方向へと飛んでいく。
| ^o^ |「そおれ とってこい」
| ^o^ |「おまえが とってこい」
| ^o^ |「ふりすびーが どこかへ いってしまいました」
| ^o^ |「かなしいです」
お前らが変な遊びするからだろうが。
ああもう、どうすればいいんだこの空間。
なんて言って登場すればいいんだ、教えてくれ>>22
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
20:59:07.89 ID:dalpbvf6O
- 颯爽と
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:05:28.70 ID:sYebNKAU0
- その時、俺の頭に何かが閃いた。
何も悩む必要なんてない、このまま颯爽と登場すれば言いだけの話じゃないか。
兄者はともかく俺はブームとは友達なんだし、そう、颯爽と…颯爽と…
ヾ(´<_` )ノ「颯爽と弟者登場!」
|
^o^ |「……………」
| ^o^ |「……………」
(;´_ゝ`)「お、弟者…?」
さっきまで和やかだった辺りが静まり返り、俺は正気に戻った
…お、俺は一体何を!?
ブームもゆうたろうも兄者までもが一歩引く目で俺を見ていた。
なんてことだ。屈辱…!
おまけに次に言い放ったブームの言葉が決定打だ
| ^o^ |「ひとの いえで なにをしているのですか あにじゃくん」
| ^o^ |「ふほうしんにゅう ですよ」
( <_ )「………………!!」
兄者と、間違えられた…だと…
(;´_ゝ`)(なんでこんなショック受けてるんだこいつ…)
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:13:35.34 ID:sYebNKAU0
俺はもうダメだ…!
がっくりとその場に膝をついて泣き伏した。
心の闇が体をじわじわと蝕み目の前が真っ暗になる。ああ、世界とはこんなにも
薄暗く悲しいものだったのか…
( <_; )「兄者なんぞと…間違えられるだなんて…!」
(;´_ゝ`)「おい!そんなにか!?そんなに俺と間違われるのはイヤなのか!?
すごいショックだぞ俺は!」
双子なんだから間違えられるだろ!と言いつのる兄者だが、俺にとってはそんな小さな話は問題じゃ
ないんだ
要は雰囲気の問題だ
俺の落ち込みようを見て慰める気になったのか、珍しくもブームとゆうたろうがフォローを
入れてきた
|
^o^ |「じょうだん ですよ」
| ^o^ |「てんさいは 1ぱーせんとのうそと 100ぱーせんとのほんきをまぜる ものです」
てことはさっきの本気じゃねーか。
訂正だ、こいつらにフォローは不可能。
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:20:51.05 ID:sYebNKAU0
(;´_ゝ`)「ま、まぁアレだ!今日はちょっとお前らに用があって…な!」
今度は兄者が無理やり間に割って入ってきた。
心なしか泣きそうな顔をしている気もするが気にしないことにしよう。
(´<_` )「………ああ」
そうか、そういえば俺たちは願いを叶えに来たんだっけな。
七夕ということを忘れるところだった。
|
^o^ |「よう とは?」
| ^o^ |「ぎゃくさつ?」
(´<_` )「お前は俺たちをなんだと思っているんだ」
( ´_ゝ`)「俺たちはお前の願いを叶えてに来たのさ!」
くるくる回ってポーズを決める兄者は鬱陶しいことこの上無かったが、話しが省けた
(´<_` )「まあ、七夕ってことで…何かあるか?出来るだけ簡単そうなのがいいんだが」
するとブームとゆうたろうは少し頭をひねった後、言った
>>35
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:22:52.18 ID:3yeX6L9p0
- 醤油1年分
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:26:56.79 ID:sYebNKAU0
| ^o^ |「しょうゆ いちねんぶんが いいです」
| ^o^ |「それが いいです」
(´<_` )「え……」
( ´_ゝ`)「一年分か…」
微妙なラインだな…
金を出せば叶えられない願いでもないが、一年分てどれくらいの量なんだ?
ちらりとブームを見てみると、彼はいつものようににこにこ顔でさらりと答えた
| ^o^ |「いちにちで いっぽん しょうひします」
(´<_`;)「嘘つけ!」
(;´_ゝ`)「死ぬだろ!」
| ^o^ |「こーら かんかくで おいしいです」
化け物かこいつ…!
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:30:03.23 ID:sYebNKAU0
いくらなんでも無理だろ、それは!
そんなに金もないし、第一こんな兄者の思いつきにそこまで大量の金をつぎ込む気はない
ここはうまく断りたいところだが…なんて言えばいい?
>>43
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:32:49.08 ID:dalpbvf6O
- おしりふりふり、もんが、もんがー
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:37:27.52 ID:sYebNKAU0
| ^o^ |「きょうは しょうゆぱーてぃです」
| ^o^ |「しょうゆぶろに つかりましょう」
(´<_`;)「くっ…!」
ダメだこいつら、今のこいつらにはもうしょうゆしか見えていない。
となるとここはこいつらの度肝を抜くような奇を衒ったような言葉がいいな…よし!
(´<_` )「おしりふりふり、もんがー、もんがー!!」
何故か振りつきでそんなような言葉を口走った。
途端に再び静寂がその場を襲う。
| ゚o゚ |
| ゚o゚ |
( ゚_ゝ゚)
( <_ )「うわあああああああああああ!!」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:38:30.80 ID:pC8A9pgJ0
- 弟者への安価はかわいそうなのばかりwwww
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:38:31.69 ID:hP8zjGC/O
- 弟者クンwwwwww
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:40:49.73 ID:dalpbvf6O
- ごめんね弟者www
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:42:17.36 ID:pC8A9pgJ0
- >>52
もっと弟者に謝ってあげてください!www
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:43:09.96 ID:9vwbxufK0
- さすが弟者ww
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:43:16.24 ID:pp81hmkP0
- 弟者かわしそすw
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:44:52.43 ID:sYebNKAU0
- 【( ´_ゝ`)ノ】
( <_ )
(;´_ゝ`)「…………」
なんだか徐々に弟が壊れて行く。
俺は段々いたたまれなくなって丸顔二人に持っていた短冊をぶつけた
(;´_ゝ`)「それをやろう!それに願いをかけば叶う気がする!なんとなく!」
| ^o^ |「いたーい」
| ^o^ |「でもうれしい」
| ^o^ |「ありがとうー」
( ´_ゝ`)「ああ気にするな!じゃあな!」
未だに座り込んでいる弟の首を掴んで俺たちは家を後にした。
ようっし、次はどこに行こう!>>60
1(*゚∀゚)
2( ・∀・)
3川 ゚ -゚)
4( ><)
5从'ー'从
6( ФωФ)
7(*゚ー゚)
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:46:40.87 ID:DSab4cWp0
- 6( ФωФ)
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
21:54:17.56 ID:sYebNKAU0
(´<_` )「死にたい…」
歩いている間にも弟者の頭にはキノコが生えそうな勢いだった。
ダメだ、どんどん弟者のキャラが崩壊していく…
今度はなるべく変なことを言わない奴のところに行かないとな、よし!
(;´_ゝ`)「つ、次は杉浦のところに行こうか弟者!どうせあいつのことだから
素敵なサボテンが欲しいとかその程度の願いだぜ!」
(´<_` )「サボテンの針に刺さりまくって死にたい…」
(;´_ゝ`)「弟者あああぁーー!」
そんなにショックだったのかあのおしりふりふりが!言わなきゃよかったのに!
俺だったら別になんとも思わないから大丈夫だぞ!?
しかし弟者は何も言わずただ俯いているだけだった
(´<_` )「兄者死ね…」
(;´_ゝ`)「黙って俯いてろよもう!」
ともかく、俺たちは今度はロマネスクの家へと向かった。
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:00:59.32 ID:sYebNKAU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【ロマネスクの家】
ピンポーン、とインターフォンを押すと、鬱陶しそうな声が流れた
「誰だ?」
( ´_ゝ`)「あ、杉浦?俺俺!ていうかこれテレビ画面ついてるじゃん、見ろよ」
「我輩の知り合いにお前のような兄者はおらん!」
お前のような兄者って…人を多重人格者みたいに言うなよ。兄者って言ってるし
( ´_ゝ`)「そう言うな、今日はお前のサボテンを破壊しに来たんじゃない」
「今まで破壊しに我輩の家に来てたのか!?」
( ´_ゝ`)「悪い、失言だ!今日はお前の願いを叶えに来た!」
「胡散臭い!帰れ!」
毛嫌いするような声に俺は内心舌打ちした。
くそう、杉浦のくせに妙な知恵を付けやがって…
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:06:08.74 ID:sYebNKAU0
だが俺は知っている、この男の単純さを。
こいつの扱いは簡単なんだということを俺は知っている!
そうと解ったらさも残念だというように嘆かわしい声で、わざとインターフォンの前にて頭を抱えた。
( ´_ゝ`)「あーあーあー、残念だー、せっかくお前の願いを叶えてやろうと思ったのになー」
「………………」
( ´_ゝ`)「なあ杉浦、俺が今まで他人のために何かしようなんてことが今まであったか?
後にも先にもコレが最後だぞ、そのチャンスをお前は見逃すわけだ!」
インターフォンの向こう側では、ちょっと意思が揺らいだようだった。
「……………だ、騙されないぞ!我輩は騙されん!」
( ´_ゝ`)「まぁ信じる信じないはお前の勝手だけどな、はぁ…残念だー…
もうサボテンを壊すなって願いも叶えてやろうと思ったのに…」
「………………っ」
これは、もう一押しだろう
( ´_ゝ`)「まぁいらんというのなら無理には言わないさ、じゃあな、杉う」
( ФωФ)「ようこそいらっしゃいと言ってやるわバカめぇええええ!」
単純な男だった。
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:13:41.50 ID:sYebNKAU0
( ФωФ)「茶だ、我輩大好きのオレンジペコである」
( ´_ゝ`)「おお、ありがとう」
(´<_` )「いただきます」
ちょっと空気になりかかっていた弟者も漸く回復したのか、杉浦の入れた紅茶と
やたらオサレなクッキーを頂いていた。
杉浦というのはサボテン好きな俺の友人なのだが、相変わらず部屋もサボテンに
溢れていた。
どうしてこいつがこんなにサボテン好きなのかは俺にはよくわからないが、
根が綺麗好きだからか、たくさんのサボテンがあっても整理されてトゲが刺さるようなことは
なさそうだった。
( ФωФ)「で?なぜ急に願いを叶えようなどと思ったのだ?」
( ´_ゝ`)「ちょwwwwwwwwこのクッキーうめぇwwwwwwタッパーくれwwww」
(´<_` )「兄者、恥ずかしいからやめてくれ、人間を」
(:´_ゝ`)「人間を!?」
( ФωФ)「………………」
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:16:09.23 ID:sqvWo6R+0
- 作者オレンジペコしか紅茶知らないだろwwwww
ツンの家でも出てたぞwww
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:21:56.43 ID:sYebNKAU0
( ´_ゝ`)「あれ?何か言ったか杉浦」
(´<_` )「すみません杉浦さん、突然押しかけてしまって」
( ФωФ)「いや…別に良いんだけど…お前ら何しにきたのだ…?やっぱり我輩を
ただ単にからかいに来ただけなのか?」
胡乱げな目でこっちを見てくるが、それは誤解というものだ
(*´_ゝ`)「だから願いを叶えにきたんだって!今日の俺は魔法少女!」
ステッキの代わりに小型の笹を振り回してウインクを決めた。
しかし無視された。畜生
隣の弟者がしゃしゃり出てことのあらましを簡単に説明し始める。
(´<_` )「兄者の酔狂なんで、まぁ軽い願いごとでいいんで、何かありませんかね?」
( ФωФ)「ふむ…」
俺の話は綺麗に無視して、弟者の話だけに耳を傾けている杉浦に激しくムカついたが
今日の俺は寛大だから許してやろう!
( ´_ゝ`)「早く言ってみろ!」
( ФωФ)「そうだな…では…>>95!」
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:24:15.78 ID:Ge6bi2Ew0
- やる夫召還
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:33:16.19 ID:sYebNKAU0
( ФωФ)「では…人気ドラマ、今日から始まった新ドラマ、ヴィパトラの主役である
やる夫に会いたい」
( ´_ゝ`)「!」
(´<_` )「!」
ロマネスクの言葉を聞いて、俺たちは固まった
やる夫…だと…
やる夫といえば最近流行り出した超人気俳優だ。出れば視聴率70%は確実といわれている奴じゃないか
そんな奴を俺たちが償還できるわけ無いだろう、jk…
つーかお前キャラ付けがサボテンなんだから大人しくサボテンに関する願い事にしておけよ!
( ´_ゝ`)「お前、なんでいきなりそんな…」
( ФωФ)「実はファンで…」
(´<_` )「かなり意外だったぞ…」
しかし困った、いくらなんでもそんな願い叶えられそうに無い、>>109…何かいい
解決案はないだろうか
- 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:36:19.40 ID:Ge6bi2Ew0
- ____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
これ被れ弟
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
- 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:36:57.67 ID:pC8A9pgJ0
- っちょwwwww
- 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:37:42.89 ID:9vwbxufK0
- >>109
また弟者がww
- 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:38:57.88 ID:sqvWo6R+0
- 弟者からキャラ変が連鎖するようですwwwwww
- 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:39:20.94 ID:dalpbvf6O
- >>109
ぬぁぁぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃぃッ!?
( ^ω^ )
- 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:40:16.60 ID:sqvWo6R+0
- >>115
止めろwwww
- 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:43:27.03 ID:sYebNKAU0
( ´_ゝ`)「…わかった。ちょっと待ってろ」
( ФωФ)「mjsk!」
(´<_`;)「兄者!?」
杉浦も弟者も驚いたようだった
しかし俺も男だ、一度聞いた願い事は叶えねばなるまい(さっき逃げたけど)
俺は弟者を廊下の方へ連れて行き、実は持っていた鞄の中からあるお面を取り出した。
( ´_ゝ`)「弟者…」
( ´_ゝ`)「これを…」
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ お面だお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
(´<_` )
- 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:43:59.44 ID:dalpbvf6O
- >>118
メ欄wwwwww
- 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:49:24.96 ID:Ge6bi2Ew0
- ____
/⌒ ⌒\
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- 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:49:50.60 ID:345kkK/w0
- >>127
やめろwwwwwww
- 130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:50:40.65 ID:sYebNKAU0
- 【(´<_` )ノ】
兄者から受け取った、いや、受け取りたくなかったが無理やり握らされたやる夫のお面を
俺は間違っても被りたくなんて無かった。
重ねて言うが俺は被りたくなんてなかったのだ
なのに
____
/⌒ ⌒\
/( /) (\)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ はーいやる夫だおー
ロマネスクくんこんにちはー
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\ `ー'´ /
(*ФωФ)「す、スゲー!でもなんか目が気持ち悪い!」
( ´_ゝ`)「喜んでくれて何よりだ!これでお前の願いは叶ったな!」
( <_ )(ちくしょう…)
被りたくなかったのに!被りたくなかったのに!どこかで神がかった力が働いて
俺の意思がまるで働かなかったかのような気がする
俺はもうこの世の全てが信じられなくなった
- 140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
22:59:41.00 ID:sYebNKAU0
(*ФωФ)「いや、正直期待0だったんだがありがとう!言ってみるものだな!」
杉浦さんもとい杉浦が嬉しそうに兄者にお礼を言っている。
き、期待0だったのかよ!じゃあやらなかったよ!ていうかなんで俺がやったのかも
よくわからねーよ!
なんだか、目に見えない大切な何かを失った気がする…
( ´_ゝ`)「あ、じゃあこれにサインしてねー」
隣で兄者が杉浦に何かを差し出していた。
( ФωФ)「なんだこれ」
( ´_ゝ`)「短冊、俺が願いを叶えましたよ!ていう証拠」
お前じゃないだろ…明らかに頑張ったの俺一人だろう…
( ФωФ)「そうか、では…すーぎぃーうーらぁーと…」
( ´_ゝ`)「ほいほい、サンキュー」
隣で真っ白になってる俺など気にもせず、兄者は嬉しそうに短冊を受け取っていた
畜生…なんかもう色々と畜生…
せめて次行くところは優しい人のところでありたい…
次はどこに行こう>>146
- 146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:02:06.06 ID:DSab4cWp0
- つー
- 158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:10:21.16 ID:sYebNKAU0
…決めた。
次は絶対無茶な願いを言わない奴のところに行くんだ
俺は頭の中に元気な少女を思い浮かべた。あいつなら、きっとそんな変なことは
言わないはずだ
(´<_` )「…兄者、次はつーのところに行こう」
( ´_ゝ`)「つーちゃん?別にいーけど。ひゅーひゅー」
(´<_` )「うるさい死ね、この世の中で一番苦しい死に方をしろ」
(;´_ゝ`)「な、なんでそんなに怒ってるんだよ…」
まだ何か話を続けている兄者はもう全力でシカトして、俺は先に歩き始めた
( ФωФ)「ではな、もう来なくてもいいけどたまには遊びに来てもいいぞ」
( ´_ゝ`)「おー、じゃーなー」
暢気に挨拶交わしてるけどな畜生、お前ら俺が一番傷ついていることわかってんのか
とりあえずこの二人にはいずれ何らかの形で仕返ししようということを心に決めた
- 162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:12:49.01 ID:sYebNKAU0
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【つーのマンション】
それにしても、いきなり来て驚くだろうか
つーは俺と仲の良い友達だから、そう嫌な顔はしないが内心困っていたら可哀相だ
なるべく早く帰ることにしよう。
そんなことを思いながら俺はインターフォンを押した
――――――ピンポーン
「どちらさまだー?」
オートロック式のマンションなので、声だけで存在を伝えた
(´<_` )「あ、俺…弟者だけど…」
「おっ…!?がたたたたたたたたたたたばたーん!!」
(´<_`;)「ど、どうした?何かすごい音したぞ!」
「だだだだ大丈夫だアヒャ!なんでもない!今あけるからちょっと待ってろ!」
( ´_ゝ`)「つーちゃん!俺もいるよ!」
「うるせー帰れ!」
( ;_ゝ;)
- 169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:20:46.49 ID:sYebNKAU0
扉をあけてもらうと、俺たちはつーの部屋へ行き再びインターフォンを押した。
すると凄い勢いで扉が開き、中からつーが飛び出してきた
シャワーでも浴びていたのか髪がしっとりと濡れている。
まずいところにきてしまったのかもしれない。
(*゚∀゚)「よ、よう!いらっしゃいませっだ!」
(´<_` )「ああ、突然ごめん、すぐ帰るから」
(*//∀//)「き、気にすんな!ゆっくりしてけー!」
( ´_ゝ`)「じゃあ遠慮なく」
(#*゚∀゚)「うるさいバカ!おまえはかーえーれーよー!」
ぐいぐいと兄者だけを押し返す。こいつら仲悪かったのか
ならなおさら早く帰った方がよさそうだ
(´<_` )「悪い、用がすんだらすぐ帰…」
(*;∀;)「弟者はいいんだよ!ばかー!」
(´<_`;)「?」
- 177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:29:19.03 ID:sYebNKAU0
- こいつらがそんなに仲が悪かったとは知らなかった…
俺はなんだか申し訳ない気分になり、早急につーの願い事を聞くことにした
(´<_` )「ところでつー、俺たち実は今日願いを叶えに来たんだ」
(*゚∀゚)「ね、願いっ?」
家に入ろうとしている兄者を両手で押しやりながらつーが聞き返してくる。
突然こんなこと言われても困るだろうか、まぁ今までの奴らはなんの疑問も
もたず願い事を言ってきたが、普通はそんなの困るよな。
(´<_` )「いや、別にないならないでいいんだが、七夕だし、願い事があって
俺らに叶えられる範囲なら叶えようかと思ったんだが…」
「………………願い、ごと」(*゚∀゚)つ)´_ゝ`)ツーチャン フヒヒ
鬱陶しい兄者を避けながら、つーは口の中でもごもごと何かを呟いているようだった。
(´<_` )「そう、何かあるか?出来れば俺が可哀相な感じにならないもので頼む」
(*;゚∀゚)(可哀相?)
(*゚∀゚)「えっと…な、なんでもいいのかっ?」
(´<_` )「ああ、叶えられる範囲ならな」
(*゚∀゚)「…じゃあ………」
ゆっくりと口を開き、つーは言った>>184
- 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:31:17.42 ID:DSab4cWp0
- 弟者の料理が食べたい
- 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:32:31.24 ID:pC8A9pgJ0
- あ、かわいい
- 188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:32:44.14 ID:E3hQAnD50
- >>184
なかなか良いかも…
- 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:33:55.76 ID:9vwbxufK0
- 微笑ましいのがきたな
- 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:34:06.35 ID:dalpbvf6O
- >>184
ステキ
- 191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:35:13.43 ID:m1P0YIzc0
- ほのぼのとしていいな
- 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:37:19.02 ID:sYebNKAU0
- (*゚∀゚)「じゃあ…お、弟者の料理が食べたい」
つーが言った言葉は、俺の予想外の答えだった。
もじもじとしながら何を言うのかと思ったら、なんとも可愛い答えだ、今までの奴らとは
大違いで癒される。
(´<_` )「俺の料理?」
(*゚∀゚)「だ、ダメか?ダメならいいんだけど」
(´<_` )「いや、いいよ、大したもんは作れないけどな」
( ´_ゝ`)「俺も作ろうか?」
(*゚∀゚)「本当か!ありがとう弟者!」
( ´_ゝ`)(スルーされた…)
(´<_` )「じゃあ、ちょっとお邪魔します」
断ってから部屋の中へと入る。
相変わらず綺麗な部屋だ。
(*゚∀゚)「おう!入れ!」
( ´_ゝ`)「ふひひ、お邪魔します」
(*゚ぺ)
( ´_ゝ`)「つーちゃん…俺そろそろ挫けそうなんだけど…」
- 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:38:16.59 ID:pp81hmkP0
- 顔変えてまでwwwwww
- 194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:38:59.93 ID:sqvWo6R+0
- (*゚ぺ)
かわいいなつーにゃんwwwww
- 201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:44:24.34 ID:sYebNKAU0
- 【( ´_ゝ`)ノ】
ようやく入れてもらった俺は、居間の方でまったりとしていた。
弟者はつーちゃんからエプロンを借りて何を作ろうか考えているようだった。
(*゚∀゚)「弟者かっこいいなー、なー」
隣で気づいているのかいないのか、ぼんやり口走っているつーちゃん
言っておくけど俺も顔は同じなんだが。
俺とアイツの何が違うってんだ!鼻か!?鼻なのか!?ぷんぷん!
自分で言うのもなんだが、俺の鼻の方があいつより筋が通ってて綺麗だと思うぞ!
(*゚∀゚)「体に掃除機かけるぞばかやろー」
( ´_ゝ`)「あ、聞こえてたのね…」
ふっかふかのソファに身を落として、つーちゃんが入れてくれた紅茶を啜る。
オレンジペコはやはり美味い。
(*゚∀゚)「あー何作ってくれてんだろうなー、楽しみだなーアヒャヒャ」
嬉しそうに足をばたつかせながらにこにこと笑っている。
まぁアイツのことだから器用に何かしら作るんだろうが、それにしてもここまで
前面に好意を出されているのに気づかないとは流石だよな、我が弟。
どこまでフラグをへし折る気だ?
- 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:52:51.76 ID:sYebNKAU0
( ´_ゝ`)「ところでつーちゃんはなんでそんな弟者のことが好きなんだ?」
(*////)ノシ「ちょ、ばっ!す、スキとかいうな!恥ずかしいだろ!ばか!」
クッションで頭を叩かれた
なんていうか、これはもう俺にフラグが立ってそうなもんなのにどうして俺には
誰も言い寄ってこないんだ。
女AAの数的に考えて俺にも一人ぐらい想いを寄せる子がいてもいいだろ…
(;´_ゝ`)「あだだだだだ、何するんだ」
(*//∀//)「大体お前!おんなじ顔で好きとかいうな!ばーか!」
どうやらつーちゃんはばか、というのが口癖らしい。
今日会っただけで何回目だ?
もふもふと手触りのいい荒巻使用のソファに転がって、真面目な顔をして見る。
一応俺の顔で動揺するとしたら、全力で弟者の真似をしてみるとどうなるんだろう、という遊び心だ。
( ´_ゝ`)「…つー」
(*゚∀゚)「?なんでいきなり呼び捨て…」
( ´_ゝ`)「>>213」
- 209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:53:40.89 ID:pprpvrEU0 BE:1159431375-2BP(466)
- 弟者は鈍感だけどそこを理解してやって欲しい。
- 210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:55:02.89 ID:9vwbxufK0
- 笑ってる顔が一番可愛いよ
- 212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:55:23.50 ID:dalpbvf6O
- セックスしよ♪
- 213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:55:43.41 ID:345kkK/w0
- いってみただけ
- 214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:55:45.25 ID:pp81hmkP0
- 顔が同じなら俺でもいいのかなーなんて
- 215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火)
23:55:51.76 ID:B4Xz3Y9a0
- 抱きしめる
- 221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:03:12.18 ID:guErAw+o0
- ( ´_ゝ`)「いってみただけー」
笑った瞬間に飛んできた拳
ウザイ!
(#*゚∀゚)つ);´_ゝ`) アベシ!
(*゚∀゚)「おっ…オレ様を呼び捨てていいのは弟者と友達と父様と母様だけだー!」
(;´_ゝ`)「意外と多いな…」
ぶん殴られた頬をさすりながら俺は言った。
今なんだか大切なフラグをへし折ったような気もするが、まぁいいか。
俺には嫁が画面の向こう側にいることだし
「おーい、できたぞー」
そんなことを考えているうちに弟者がキッチンから出てきた。
(´<_` )「おまたせ」
いや…そのエプロンはねーよ…。
白いフリルのついたエプロンに身を包んだ弟者を見て内心呟く俺。
さっきつーちゃんはこれを見てかっこいいとか言ってたのか。
やっぱりちょっと変な子だ。
(´<_` )「大したもんじゃないけど…」
そういって弟者が差し出してきた料理は>>225だった
- 225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:04:15.55 ID:+JMHjAoKO
- フカヒレ入りチャーハン
- 230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:10:04.50 ID:guErAw+o0
弟者が作ったのはなんとフカヒレ入りのチャーハンだった。
食材もさることながら、卵が飯に良く絡んで美しい黄金色のチャーハンが出来上がっている。
ほんわりとした湯気が食欲をそそり、肉の香りがなんとも空腹を刺激する。
そういやご飯も食べてなかったっけ。
きゅう、と鳴る腹を押さえて俺は皿に手を伸ばした。
(´<_` )「おいこら」
( ´_ゝ`)「ん?どうした弟者」
(´<_` )「コレは一応つーに作ったんだ」
( ´_ゝ`)「兄の分は?」
(´<_` )「まだあるから後にしろ」
(*゚∀゚)「…弟者すげー」
(´<_` )「そうか?」
(*゚∀゚)「悔しいけど…すげえ!美味そう!」
つーちゃんは本当に悔しそうだった。彼女の料理の腕は酷く残念だが、いつか好きな男には
おいしい手料理を食べさせてやりたいと考えていたのだろう…
だが弟者はむかつくほどに器用だからな…
心中お察しする
- 235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:15:23.52 ID:guErAw+o0
弟者がキッチンの奥からチャーハンを持ってきたので、俺たちは三人で飯にすることにした。
スプーンを手に持ってお行儀良く、な
(*゚∀゚)「いたー」
( ´_ゝ`)「だきぃ」
(´<_` )「ます」
と。
口にいれると同時に広がる幸せの味。
チャーハン、おいしいです。
この世で一番美味い食い物はチャーハンに違いない。
つーちゃんも幸せそうな顔をしていたし、今日初めて人の願いを叶えられたような気がする。
俺ってやっぱり天才じゃね?
ヾ(*゚∀゚)ノ「ウマー!」
ヾ( ´_ゝ`)ノ「ウマー!」
(´<_` )「よかったね」
うん、よかった。
- 243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:23:01.26 ID:guErAw+o0
- 【(´<_` )ノ】
それから、食事を終えると俺たちはつーの家を後にした。
つーはまた来いよ!と嬉しそうに言ってくれたので俺たちも笑ってまた来ると告げた。
兄者は断られていたけど。
(*´_ゝ`)「やー今日は沢山願い事叶えたなーいいことした!」
(´<_` )「叶えたのは全部俺だし、兄者は特になにもしてないだろ
大体なんでこんなこと言い出したんだ?引きこもりニートの兄者らしくもない…」
(;´_ゝ`)「おま…ここに来て毒舌復活かよ…」
隣に並ぶ兄者が悲しそうな目で見てきたが正直知るかという話だ。
今日の俺はいろいろ散々だったんだからな。
( ´_ゝ`)「いや、まぁホラ…引きこもりだからこそ、たまには外に出ようと想った
わけで…」
(´<_` )「ほう?」
( ´_ゝ`)「アレだ…聞いてしまったわけだ、兄は」
(´<_` )「何を」
( ´_ゝ`)「弟の願いを」
(´<_` )「誰から」
( ´_ゝ`)「妹者から」
- 249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:28:42.01 ID:guErAw+o0
- (´<_` )「………………」
( ´_ゝ`)「兄者がもうちょっと社会と関わりを持ちますように、ってのは
他に言い方があるだろうとは思ったけどな、どうだ弟者。
お前の願いは叶ったか?兄は今日人々=社会と関わったぞ?」
ニヤニヤしている兄者がひどく腹立たしい。
というか恥ずかしい、いつの間に聞いたんだこの野郎。糸目。
(´<_` )「……別に」
(;´_ゝ`)「今更沢尻は…」
(´<_` )「意識してねえよ」
( ´_ゝ`)「…そうか」
そういって、兄者が笑う。
俺もちょっとだけ笑った。
…まぁ、たまにはこんな七夕もありかもしれんな
二人並んで歩く帰り道の空には、天の川が綺麗に浮かんでいた。
( ´_ゝ`)「あー今頃奴らはセクロス真っ最中だなー」
(´<_`;)「台無しだ兄者」
〜( ´_ゝ`)と(´<_` )は願いを叶えるようです〜
- 252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/09(水)
00:30:36.18 ID:guErAw+o0
- おしまい
久しぶりにこいつら書けて楽しかったよ
>>86はちょっとこっちに来て座りなさい
まったくもう、ダージリンもアールグレイもウバもなんだって知ってますよ
紅茶博士です!でもオレンジペコは飲んだことありません
支援ありがとうございましたー
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